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板倉町

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平成25年9月10日 9月議会開会挨拶

更新日:2021年12月15日

おはようございます。一昨日(平成25年9月8日)朝、前回に引き続いて最大の誘致活動を展開してきましたオリンピックの招致が実り、2020年の東京開催が決定されまして、国内7割方の賛成派の歓喜の声一杯の様相でございます。7年後に向けた今の時点で最大級の明るい目標が出来たことで、その経済効果も250兆円と予測する経済評論家もいる程、その真偽は別として世紀に残る話題提供の朝でございました。喜びが次第に増してくる本日、平成25年第三回定例会を招集いたしましたところ、議員各位には、御出席賜り誠にありがとうございます。

さて、猛暑も一段落の感がありますが、熱中症で救急搬送されたかた、今年も多数おられたようですでございます。町内前年9月末日で8名に対し、本年9月10日現在10名ということで、ここ2、3年対策を強力に進めているにもかかわらず増加の一途をたどっているのは、異常高温の厳しさが更に増しているものと見受けられます。群馬県上流域のダムの貯水率は最近まで平均50%渇水が続いておりまして、取水制限10%が渡良瀬・利根両河川で行われていたことは、最近では珍しいことでもありました。9月6日ようやく制限解除になりましたが、節水の呼びかけはまだ続く様でありますので、水の大切さを教育面からも進めなくてはと思うところでございます。台風15・17号プラス秋雨前線等の影響で渇水の心配はなくなりましたが、世の中意のままにならずというか、連日の不安定な天候のもと、度重なるゲリラ雷雨による自然のいたずらは、越谷市周辺や矢板市周辺を竜巻被害という形で巻き込み、たった数分間で通り道では想像を絶する威力を見せつけ、被災者を茫然とさせたのも御承知の通りであります。同じ環境にある当地域においても、いつゲリラ雷雨や竜巻に直撃されても全く不思議ではない訳であり、各家庭もさぞかし不安な状況であろうと思います時、万が一 の警戒に行政として余談を許さない状況と認識しているところであります。そのようななか、南・東地区のコシヒカリの収穫が進んでおり、既にセシウムの検出もなし、品質収量もまあまあとのこと、価格の面で不安材料がありますが、これから本格出荷を迎える秋野菜の動向も含め、一喜一憂しながら注視している状況でもございます。

国政に目を向けますと、オリンピック招致は最良の結果を得たとは言えど、シリア情勢における我が国の対応、景気の動向を加味した消費税導入問題、福島原発放射能汚染水問題、自衛隊海外派兵に繋がる憲法改正問題、先行する話題の影で進行するTPP対応等、領土問題も含め、今後の日本の明暗を分ける程の大きな問題が連日マスコミの紙面をにぎわしています。「アラブの春」の連鎖から民主化を求める動きが内乱になり、多数の罪もない国民が犠牲になっているシリア問題、無差別な化学兵器の使用は認めないと世界の警察を自認するアメリカに対し、同盟国の日本ではどう関わっていくのか軍事介入すれば平穏な地となるのか、中露の大国が正反対の現状をどう乗り切るか、国内問題内政干渉として座視することで良いのか大変であります。又、借金が1000兆円を越え、今後の高齢化のなかで社会保障の充実を唱えながらの消費税導入時期は、アベノミクスで経済を上昇気流に乗せつつあるといわれていますが、以前として、一部を除き中小企業や国民には好況感が生まれていないとされるなか、どう判断されるのか、合わせて、導入に際し国民に負担を求める時は平行して身を切る覚悟の徹底した行財政改革を行うとの公約はどうなるのか。結果的には影響はなかったようでしたが、オリンピック招致に微妙な影響が出始めていたと言われる原発事故汚染処理問題の解決策は、肝心の国民に向けての積極的説明がないままどうなるのか、これらの問題の影に潜まった感のあるTPP問題、「交渉事」という大義を前面に出し議論の中身が閉鎖的に進められている現状感から、国益のある交渉になっているか等々、対応が後手後手に廻っている感は否めません。与野党を問わず政治の率先垂範、けん引力、説明責任が年々見られなくなる様な傾向に対し、国会及び国会議員の真剣な議論を望むところでありますし、選んだ我々国民の側の「穏厚な国民性なのか、忘れっぽいのか、無関心なのか」責任も重大なものがあると思っています。

町政におきましては、広域行政では1市2町ゴミ処理施設建設については、順調に進んでおり、各市町で受け持つ施設の建設に必要な手順をクリアしながら、操業開始に向け今日に至っております。

医療事務組合では、厚生病院の改築工事が着工され、現在、基礎工、免震工、土台工等地下工が一体となって進んでいます。しかし、肝腎の病院経営面におきまして、産科、小児科、整形外科、皮膚科等医師不足の影響が出ており、病院完成時に向け、理想の形でオープン出来る様1市5町協調しながら努力中でございます。

広域水道事業ですが、3市5町で認可手続きを立ち上げ中であり、構成市町各施設の老朽化対応、効率化、危機管理、水質の一定化、料金高騰防止、健全財政等、利点を追求するため一事業団設立に向けての諸手続を進めています。

災害に対し安全安心の基本をなす消防組合においても、1本署6分署態勢でまいりましたが、2年前から1本署4署2分署体制に変わりました。現在、4署2分署に関しては新築移転が完了し、最後の予定であり、なお耐震や環境に大きな問題のあった本署建て替えが課題となっていましたが、東日本大震災を機にいよいよ具体化の時期との判断が、1市4町首長の間で一致いたしました。現在のスポーツレーン西の場所は、人口密集地に加えて手狭であり、郊外へ新たに建設の方向で考え方の合意がされつつあり、移転場所等予算面も含め負担等を考慮しながら着工に向けて進行を始めたところであります。

産業面では、農商分野についてはアベノミクス効果は感じられず、むしろ円安の影響から生産費、仕入れ品の値上がり傾向がものによって、はっきりしてきており、価格転嫁も安易に出来ないことから、一層の厳しさを感じられる所が多く、中小工業においても業種によって受注の増加が見られますが、利益増にはまだ繋がらないとの声が多いと受け止めています。

教育・福祉面におきましては、少子高齢化のなか5年後には町内小学校入学児童数が100人を下回る状況のなか、小学校の統合問題も避けて通れない問題になりつつあります。板倉保育園、北保育園についても園舎の老朽化に伴う対処方法、二園の入園児のバラ付き、経済性等を考える時、同様の問題も考慮されます。また、最近は高齢者福祉の充実ばかりでなく学童保育、病後児保育の充実等、子ども福祉の重要性も指摘されておりまして、様々な面から検討し、地域の議論を乗り越えて方向性を出さなければならない時期に来ています。

環境・文化においては、水文化を中心とした地域、歴史の特殊性が町外から見直されている流れを強く感じています。雷電神社や町内に点在する多くの文化遺産に加えて昨今のラムサールの遊水地、文化的景観等、有効かつ大きな観光資源等に挙げられますが町活性化のための利活用については、口で唱える程簡単では無いことも強く感じています。庁内プロジェクトチームの検討も頂いていますし、ラムサール4市2町協議会も設立されましたので、県境を越えた各構成町の取り組み方等参考にしながら慌てず対応していきたいと思います。

当町独自の危機管理ですが、自主防災組織を通じて「日常の準備と心得」「情報のキャッチと伝達」「避難の決断と方法」「避難場所の確認」等を推進し、行政では「指導者の育成」「情報伝達手段の充実」「避難場所の設置」「避難後の対応」「非常用備品や機材の確保」「関係機関との連携」「訓練の実施」等を分担し連携して対処すべく一つ一つ実践に沿っての対応を検討しており、年々その成果も浸透してきていると思います。

国道354号線、八間樋橋については、完成期限が一応明記され計画通り進んでいます。

庁舎建設については、検討委員会で慎重な議論の末、答申をいただきました。尊重しながら平成27年度着工に向けスタートいたしております。建設予定地としての必要な事項を地権者に説明し、意志確認、意見聴取、境界確認、測量業務、土地の評価、公正な買収価格の設定に向け手順に沿って進めています。

企業商業用地、住宅販売関係でありますが、A区画(約5ha)に良好な引き合い有り、G区画(4.9ha)に分割2区画2社強い引き合い有り、F区画(17ha)著名企業からの商談有りの状況で、成約に向けて交渉継続中であります、駅南商業区域(9ha)については、某企業系ディベロッパー仲介のもと商業施設形成の商談進行中であり、住宅販売分譲については、ローペースで進行中と見受けていますが開発進捗に合わせての促進を期待しているところです。全体として幾分かの活性化が感じられ、引き続き結果が出せる様、全力を挙げています。

さて、今議会では諮問3、4号、同意3から6号、報告5号、議案38号から43号、認定第1号から6号を御審議頂く予定でございますが、決算認定につきましては監査委員さんから結果の報告、意見書についても提出いただいております。平成25年度も既に半分程参っておりますがそれらを踏まえ、また今議会内容もしっかり踏まえまして、行政運営に携わる覚悟でまいりますので宜しくお願いいたします。

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