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板倉町

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平成26年6月10日 第2回議会定例会 開会の挨拶

更新日:2021年6月15日

お早うございます。本日第2回定例会を招集いたしましたところ議員各位には御出席賜りまして御苦労さまでございます。

6月5日過ぎに関東地方も梅雨入りし、前線の活発化によりここ2、3日大雨が続いていることで終盤に入っている田植え、麦刈りも足踏みをしている様でございます。5月下旬からは早々と夏日、真夏日も続きまして、この地域全国的にも最も暑い地域ということがいよいよ定着してしまった様であります。

今年は温暖化に加えて、エルニーニョ現象も加わるとのことから日本列島「北冷西暑、中、平年並み」との長期予報が大方の見解の中、6月に入っての北海道の真夏日が観測史上初めて記録される等、首をかしげる状況もあることから、その正確性についても慎重に見守るべきとの意見もあるようでございます。

さて、平成26年4月1日より導入された消費税8%ですが、年度末における駆け込み需要の反動も、職種によっての違いはある様ですが、概ね推定の範囲内で移行している様であります。

又、アベノミクスについては先々感に明るさがみえる中、第3の矢と言われた規制構造改革についての踏み込みにやや期待はずれの論評がある中、不足面に対して積極的な取り組みの姿勢が伺える状況との好評価が多数であります。しかしながら、原子力政策・集団的自衛権・近隣諸国外交等における強権的姿勢の是非については国論を二分する状況にあろうかと思います。

与党が先の選挙で圧倒的多数を得たとはいえ、得票率からみましても全て無条件で託した訳ではなく、一例を挙げれば、違憲・無効判決により求められている定数是正改革においては、公約では「その実現までは2割カットを続ける」としていたものを裏切る形で元に戻してしまったり、正面からでは成立に疑義な法案は閣議決定で進めようとする姿勢等言行不一致も目立ち始めており丁寧な議論や公約を守る政治の実現を内閣、野党も含めた国会議員全体に強く求めたいところであります。特に新感覚に期待されて当選をされた若手国会議員の無力さを強く感じるこの頃であります。

そして不信感を醸成するそういった傾向を許してしまっている我々国民の側の無責任も重大であります。選挙そのものが違法や無効との判決が続出する中、約束したものをやらず、公約にないものを多数を盾に決めてしまおうという姿勢に対して怒りもしない国民。・・・この様な現状の日本を「民主国家」「成熟国家」などと思っている我々国民自身がいささか恥ずかしさを共有しなければならないと思うところであります。

県政におきましても高崎競馬場跡地利用に関する概算280億円のコンベンション施設建設について、必要性の根拠、調査方法、調査結果の内容、積算推計の甘さ等、県議会から異論噴出の報道がされましたが、このことに対する答弁である再調査、再検討の余地有りとの県側の姿勢も疑問なものであり、チェック機能が働かなければどうなっていたのかと思わざるを得ないのは私ばかりではないのではないかと思います。

比較できるかは別として放射性廃棄物の処理施設建設については県議会の議論、考え方は余り報道されません。しかも首長を数回も寄せながら。一方、県を代表する或いは正否が今後の県政に大きな影響を与える多額な施設の建設には県内首長は蚊帳の外ではないのか、県執行部と県議会だけの議論で充分などと思っているとすれば県民無視の評は免れないであろうと思います。「民主的、手順を踏んで」の原則はどこへ行ったのであろうかと、これも疑問視せざるを得ません。

26年度町行政も2ヶ月が過ぎ、4月1日付人事異動で最高位である課長級11人中7名の新任、転補の異動を行いました。全体的には小規模人事といえる中で、管理・監督・指導・率先垂範・責任の面でいささかの心配がありましたが事務引き継ぎ等しっかりしていただいたことにより各課長共、真剣に全力で対応が出来ている様に感じており、順調な事業取り組みになっていると分析しています。

そのような中、今年度は明けて27年2月1日が町制施行60周年に当たりますことから、それに向け6月6日に60周年記念事業検討委員会(総務課)初会議を行わせていただきました。

ちなみに現在企画調整係プラス若手有志職員による、遊水地、重要文化的景観利活用検討会議、幼・小・中PTA・老人会等も含めた関係者代表による行政区再編検討委員会(総務課)、子ども子育て支援会議(福祉課)、板倉町立学校適正規模・配置検討委員会(教育委員会)等を立ち上げており、更に(仮称)元気年齢伸長対策委員会(健康介護課、福祉課、教育委員会)の立ち上げも準備に入っております。いずれも少子高齢化やその他の時代の流れにより町民参加を必須要件にしながらソフト事業でありますが象徴的な課題に、間口の広さを伴いながら対応が迫られており、男女各年代層を代表する方々に議論いただきながらその実行に向けて対応してまいりたいと思います。

ここ2、3日冒頭でも述べましたように梅雨入りと同時にかなりの雨量に当地域も見舞われております。当然、担当職員泊まり込みによる排水機場運転も稼働させております。今議会終了後、6月22日に水災害を想定した町避難訓練も計画いたしております。しかし、本当のところ3年、4年と経過するうちマンネリ化が心配であり「練習は本番のつもりで」という言葉がありますが、町民の皆さんの「自助の盛り上がりが最も必要、大前提」にも関わらず、模擬訓練のハードルを上げていくにも限界があります。予告なしに突発的に昼夜も考えずの実践に近い訓練は理論的には可能ですが、なかなか難しさがあります。万が一の時、各行政区防災班の日頃の受け身の姿勢、これで良いのか、これに加えてこうするべき、ああするべき、そして話し合い、集団で行動に移す、という「自問自答の姿の追求」こそが最も必要と思っております。更に南・東・北・西各地区、各行政区によって細部の対応方法は同じではないことも含め、全て行政任せにはならないということも含め地区のリーダーたる議員さんにも中心となって活躍頂きたいと思います。行政といたしましては反省を踏まえて一歩一歩進めて参りたいと思います。本定例会14議案のご審議をお願いし、可決頂きます様、お願い申し上げ、現時点での国政・県政・町政に対する私見を併せ申し上げまして開会のご挨拶といたします。

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