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板倉町

平成28年1月10日 成人式式辞

更新日:2021年6月7日

本日ここに成人式を挙行するにあたり、一言ごあいさつを申し上げます。

187名の新成人の皆さん、人生の輝かしい門出を迎えられましたこと、心からお祝いを申し上げます。また、本日を迎えるまで健やかに育まれましたご両親並びにご家族の皆さまに、深く敬意を表し、心からお慶び申し上げます。さらにご来賓の皆さまには、ご多用のところ成人式にご臨席賜り、心より感謝申し上げます。

現在の皆さんの心境は、大人の仲間入りを果たすといった気負いもあるかも知れませんが、旧友との再会に心躍っているということもあろうかと思います。しかしながら、ここは節目でもありますので、20年間を支えてくれたご両親や多くの方との出会いに感謝しつつ、思い返して噛みしめていただくと共に、日頃思っていてもなかなか言えなかった感謝の気持ちを伝えていただきたいと思います。

ここで皆さんが生まれた20年前を振り返りますと、アメリカ大リーグで野茂英雄投手が新人王を獲得したり、宇宙飛行士の若田光一さんがスペースシャトル・エンデバー号に搭乗し、ロボットアームによる人工衛星回収などを行った年です。一方で、地下鉄サリン事件や阪神淡路大震災などにより、多くの命が奪われ、社会的不安が高まった時期でもありました。阪神淡路大震災から20年を経て久元神戸市長は、「これまでの課題に最終解決のめどをつけるように働いてきたが、今後は市を新しいステージに引き上げ、安定した成長軌道に乗せたい」と話されています。20年経った神戸市においても完全なる復興は完了していないとしている状況の中で東日本大震災を思うと、自然災害の恐怖を改めて認識すると共に、これからの対応にどう関わっていけるのかという大きな課題に取り組んでいかなければとの思いを強くするところです。

さて、皆さんは「まち・ひと・しごと創生総合戦略」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。「人口減少社会における日本の創生は地方にあり」と、全国の市町村に投げかけられた国の政策です。日本を地方・地域から元気にする、当然この板倉町から元気にするという強い気持ちで、現在策定に取り組んでいます。「みんなが安心して暮らせるまち」を主要方針として、雇用創出や子育て支援、さらには移住促進に関わる内容について検討しています。ぜひ今後もこの板倉町に住み、魅力いっぱいの活気あふれる町にしていけるよう皆さんの力を期待したいと思います。

これから皆さんは、いくつもの人生の岐路に立ち、自分の力で重要な選択や意思決定を重ねていくことになろうかと思います。まさに、人生とは、すべての選択が自分の責任の下に積み重なったものです。ぜひ、自分の可能性を信じて、積極的に挑戦してほしいと思います。しかし、そうはいっても、実際どう生きたらよいのか迷い、悩み、苦しむものです。その時に、生きる勇気や知恵を与えてくれるのが、先輩方の生き方です。先人たちが残してくれた人生哲学や一流といわれる人たちの成功談、逆に人生を後悔している人たちの失敗談を参考にして、これからの自分の生き方はどうあるべきなのか、何を目指して生きていくのか、ぜひ熟考してほしいと思います。そして、熟考を重ねるにしても必ずや迷うことがあろうかと思います。安易な道、無難な道、困難な道、どの道を選ぶにしても自分の責任です。しかし、どうしても結論が出ないときには「困難な道」を選択してほしいと思います。困難な道を選択して失敗しても、それは教訓となります。楽な道を選んで失敗すれば後悔しか残りません。失敗や挫折を乗り越え、それを教訓にして自分が磨かれる。どれを選ぶかで自分の大きさが決まってくると言っても過言ではないでしょう。若いときに失敗を重ねてほしいと思います。そして、この困難な道を乗り越えたとき、その成し遂げた喜びは必ずや自分の糧となることでしょう。真摯に取り組み努力を重ねれば皆さんの人生は輝かしいものとなることを確信しています。

ところで、昨今の板倉町では、板倉町の水場の風景が関東初の重要文化的景観に選定されたり、渡良瀬遊水地がラムサール条約湿地に登録されたりと板倉町の良さが対外的に評価されてきています。その他にもニュータウンの産業用地については、企業が着々と進出してきていますし、八間樋橋についても平成28年度完成に向けて順調に進んでいます。さらに、354バイパスについても平成29年度完成に向けて工事を行っています。その一方で、役場新庁舎建設、行政区再編、小学校の再編、それから、健康寿命の課題などがありますが、町民皆さんと共に一丸となって対応してまいります。

これからの板倉町を担っていくのは、皆さんをはじめとした若い世代です。現在板倉町を離れている方もいるかと思いますが、将来は板倉町に戻ってきていただいて、一人ひとりが手を取り合い、協力していけば、きっとすばらしい板倉町をつくっていけるものと思っています。

結びに、今日の輝かしい栄えある門出を心よりお祝い申し上げるとともに、皆様の今後のご活躍をお祈り申し上げ式辞といたします。

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