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板倉町

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平成28年6月15日 第2回議会定例会閉会の挨拶

更新日:2021年6月4日

6月7日から本日までの6月議会、お疲れ様でした。今議会定例会では、青木議員の館林・板倉1市1町法定合併協議会の運営に関する質問を始めとして、企業誘致、農業施策、道路整備、公共事業の実施状況、学校のいじめ問題等に関して4人の議員から質問を受けました。執行部サイドとしてはご意見ご指摘を謙虚に受け止め、今後の施策の参考にしてまいりたいと思います。

しかし、今村議員からの公共事業の実施事業に関する一般質問については、議員から「公共事業の実施状況の中で不自然な点があると思っている」との切り出しで質問を受け答弁をしたところでありますが、この質問を通じて、議員が入札に関して何らかの疑念或いは思惑を持って質問に臨んでいるのではないかと感じています。

特に、入札執行に関して予定価格と落札金額が同額となった件数が多数あり不自然であるとの指摘がありましたが、入札手続に関わる者として執行者である町長、設計等一連の業務に携わる職員、入札に応札する建設業者の何れに対して不自然であると言いたかったのか。それぞれの立場で困惑する質問でありました。

ほぼ同様な一般質問が当時の針ヶ谷町長に対して平成20年6月議会で青木秀夫議員から出されています。その内容(課長とのやりとり)も参考に是非議事録を読んでいただければと思います。当時の課長である荒井議員とのやりとりが載っています。議員としての品位を保ちながらの質問と感じています。

あたかも入札情報の漏洩、或いは、談合が行われているではないかとの疑惑を招くような発言であり、前町長より平均で4~5%位と思える強めの10%前後の歩切を実施し、業者と町(町民)(税金の支出)の両立ぎりぎりの線を考えながら貴重な税金を節約しつつ、誠心誠意職責を果たしてきた私としては憤りの念を禁じ得ません。あわせて、法令遵守を念頭に置いて職務にあたる職員や建設業者も同様に憤りを感じているのではないかと思います。どうしてこのような結果が多数発生したのか原因・理由を分析したところ、

原因の1点目:入札及び契約の適正化に関する法律、及び公共工事の品質の確保に関する法律が施行され、入札に関する公表が厳格に義務づけられているため、私(栗原町長)が就任した後の平成20年12月広報紙(11月執行分)から、設計金額、予定価格、落札金額、等を事後公表していますから、業者は歩切の割合を容易に知ることができ、分析することが可能であります。(針ヶ谷町長当時の最後の一年間にあたる平成19年11月広報(10月執行分)からは、予定価格、落札金額のみ(それ以前は落札価格のみ)を公表し、設計金額は非公表であったので、歩切の割合は推測し難かった。)

原因の2点目:現在は、県や市町村が設計に使用する歩掛、設計単価が公表されているので、業者は自由にこの情報を入手できる。

原因の3点目:建設業者は、県等から公表されている歩掛・設計単価が組み込まれている積算システムを備えていて、縦覧した単価抜き設計書の数量と条件をコンピューターに入力するだけで、発注者の設計金額に近い金額の積算が可能である。(万単位までの正確性があるといわれている。)

なお、業者が縦覧するに際しては、単価抜き設計書と関係図面を収録したコンパクトディスクを配付していることが、積算をより一層容易なものにしていると考えられます。

以上のことから、私が就任した後においては、入札に関する公表事項が拡大されたことと、業者は発注される工事の積算を容易に行い設計金額に近似する見積もりをすることが可能となり、さらに過去の歩切の割合を参考として入札予定価格をも簡単に推計できるため、業者の心情からして、幾ばくかでも利益を増やしたいとの思いで入札に臨むことも十分推測できることから、予定価格と落札金額が一致することは十分にあり得ると考えています。

さらに、郡内各町の状況を申し上げますが、予定価格の公表は大泉町、邑楽町が事前公表の方式を取っています。明和町は平成24年度まで事前公表としていましたが、25年度からは事後公表としています。千代田町は平成23年度までは非公表でありましたが、24年度から事後公表としています。過去、国は予定価格の事前公表を推奨した経緯もありましたが、落札金額の高止まりを懸念して方針を変更し、現在は事後公表制を指導していることへの対応です。

また、価格調整(歩切)は、大泉町を除き、本町を含む4町が行っていましたが、平成26年度から明和町、千代田町、邑楽町が価格調整を廃止しています。これらの状況から、他町ではこれまで同額での落札は理論上発生しないものと考えられます。

本町では、関係法令に基づく国からの強い指導を受けて、平成27年4月から価格調整(歩切)を廃止し、設計金額と予定価格を同額としています。これ以後は、同額の落札はあり得ないものと考えています。

したがって、議員が抱いている疑念に当たるような事実は無根であり、私を始め職員や業者にもそのようなことは一切無いものと思いますし、町にとって(町民にとって)のプラス面は充分あったことから、何の問題もないと考えていたところであります。

また、議員からは、9月定例会で再度質問するので調査をするようにとの発言がありましたが、調査をする必要はないものと考えていますので、納得が行かないのであれば司直の手に委ねていただくことも方法かと思います。

ただ数字を拾って、いかにも何かがあるような論法で、何も知らない有権者に、さらには町長、職員、業者に対しても疑念を抱かせるような一般質問の手法は品位のないものと言わざるを得ません。次期町長選に正式に出馬を表明した私にとりましても、この先選挙妨害(風説の流布等)・名誉毀損等を踏まえ、当方も警察、弁護士とも相談することを視野に入れざるを得ない時期に入りつつあると考えられますので、慎重な対応を求めたいと思います。

以上、今定例会での議員各位の一般質問についての所感を申し上げ、閉会の挨拶といたします。

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