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板倉町

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平成23年6月8日 6月定例会 開会あいさつ

更新日:2021年5月17日

おはようございます。

本日は、公私とも何かとご多忙の中を、第2回定例会を招集いたしましたところ、議員各位にはご出席を賜り、誠に有難うございます。

早、今年も6月を迎えましたが、田植え作業も例年どおり行われているようでございます。東日本大震災がもたらした、原発事故による放射能汚染の影響が心配された時点では、多くの農家で、稲の作付けをして大丈夫なのか、収穫した米が売れるのか。非常に心配されていた訳でありますが、不安材料が払拭された状況下ではありませんが、とりあえず安心をしているところでございます。

また、水害の歴史をもつ本町として、万が一のとき安全安心をどう担保するか、昨年から国土交通省さんのご支援をいただきながら、初動マニュアルの作成に向けて、自主防災のあり方を含め、町民の皆様と一緒に、その具体化のための研修や講習会、訓練を展開する計画でありますので、よろしくご協力のほどを、お願いいたします。

さて、皆様もご承知のとおり、国政においては、先週から今週にかけ提出された、菅内閣への不信任決議案は反対多数で否決されましたが、総理の「一定のメド」の発言が問題となり、辞任する時期がいつなのかなど、さらに混迷、混乱を深めている状況でございます。野党はもちろんでありますが、与党の民主党内でさえ、批判の声が上がっている状況でございまして、そもそも、今回の不信任決議については、大震災や、原発処理への対応のまずさ、放射能汚染情報の隠ぺい体質等に対する指摘が出ている状況の中で行われ、被災された方や被災地域にとって、そして、困難を極める中で原発処理に当たっている人への心情を本当に考えて行われたのか、疑問の声さえ出ていたものでございます。真に被災者のために復旧、復興を図るよう「復興基本法」や、「第2次補正予算」などの関連法案を一日も早く成立させ、与野党が一丸となって、そして災害の復旧、復興に取り組まれることを、切に願っているところでございます。

経済面においては、自動車部品などの資材不足による企業活動への影響が、既に出ておりますが、これから暑い夏をむかえ実施される節電対策が、経済活動へ及ぼす影響も心配されるところでございます。既に大企業では、「サマータイム」「休日シフト(土日に出勤、平日休暇)」「在宅勤務」「夏季休暇の拡大」「週休3日」などを導入することで対応を図るようでございますが、関連する中小の企業も影響を受けざるを得ないと思っております。これらの対応が、企業活動の低下につながるのではとの、心配があるわけでございます。さらに企業によっては、この際に生産活動の拠点を他の地域に移したい、なかには海外に拠点を移したい意向を持った企業も出始めているようで、「国内産業の空洞化に拍車が掛かる懸念がある」との指摘も専門家から出ているようでございます。

また最近では、「社会保障と税の一体改革」の社会保障改革案がまとまったとの報道がございまして、消費税の引き上げについても言及しております。安定財源確保のため2015年度までに消費税10%へ引き上げる必要があるとの内容が含まれておりますので、経済に悪影響が出ないよう慎重に、結論を導き出していただきたいものでございます。

さて、先程も申し上げましたが、大震災の影響は、町においても、様々な面で出てきております。役場では、6月1日より15%以上の節電を目標にして、クールビズの取り組みを始めております。ノーネクタイや、ノージャケットなど、夏場の暑さに対処できるような服装で仕事をすることになりましたが、見てだらしないとか言われないように、その点も気をつけたいと思っております。

また、職員の残業時間についても、町民の声として、「何時間も残業をしている職員がいるが、本当に必要で行っているのか」との、疑問の声も届いておりましたが、節電を効果的に行う観点からも、一部の職員で照明等の電気を使用することは、望ましくございませんので、6月7日から毎週火曜日をノー残業デーとして、午後6時からは、照明等を使わないように決めさせて頂きました。会議についても原則火曜日に設定しないようにしたいと考えておりますので、やむを得ない場合は別として、町民の皆様にもご理解をお願いしたいと存じます。

また、節電については、行政として率先して着実に実行することが大切でありますので、検証を行いながら成果を残したいと考えております。またこれを機会に、職員の残業のあり方についても職員と共に、効率的な事務事業の実行に努め、残業時間の削減につなげられる様にしたいと思っているところでございます。取り組みの結果については、一定の期間が過ぎましたら、計数的なことも議員の皆様には報告したいと思っております。

そのほかにも大地震の影響が出ておりますが、町の重要施策の一つであります企業誘致においても、引き合いのあるすべての企業ではありませんが、ほぼ誘致が決まりかけていた企業において、先の見通しが立てられないとの判断により、先延ばしの状況になってしまったことや、板倉まつりを秋に延期して行うことなど、影響が出ております。

現状では、明るい話題が少ないわけでございますが、今回の補正予算に計上させていただいた、除川地内の頭沼用水路整備事業につきましては、度々の(5回)地元から陳情が出され、町としても整備することの必要性は重々認識しておりましたが、なかなか、事業費も大きくなる訳でございます。長年地元の方に不便をかけておりましたが、この度、県営事業による補助事業として、実施できる運びとなりましたので、地権者を初め、関係者の協力を得て整備を行いたいと思っております。

現在、23年度の各般にわたる諸事業が現在展開されておりますが、事に当たるときはその都度、議会にご相談申し上げ、あるいはご指導、ご進言をいただきながら、着実に目標が達成できるよう努力する所存でございますので、よろしくお願いを申し上げたいと思っております。

本日、6月の定例会につきましては、議案33号から議案39号を上程させていただきましたが、各位のご協力により慎重審議をいただき、ご決定賜りたいと思っておりますので、よろしくお願いを申し上げまして、開会のご挨拶とさせていただきます。

よろしくお願いいたします。

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