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板倉町

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令和元年12月10日 第4回議会定例会開会の挨拶

更新日:2021年6月2日

1年間も早いものであっという間の12月、残り20日足らずとなりました。何かとご多忙の中第4回12月定例議会を招集いたしましたところ全員の出席をいただきありがとうございました。

9月定例会後は秋のイベント、各小学校運動会、文化祭、商工祭、体育祭、福祉まつりと例年のとおり計画されていましたが、町民体育祭は台風19号の影響で町長就任11年目で初めて一発中止の判断をさせていただきました。台風15号もやや同じコースでありましたが19号については、比較にならない程大型で強い台風との予測でありましたので関係者会議での議論でもやむを得ないとの意見が全員であり、防災ラジオを使って初めての広報が体育祭中止の放送であり、結果的に台風19号に対しての4日前にあたる第1回目の警戒・注意を喚起する放送でした。以来その後の3日間の対応を経て、結果的にほとんど被害のなかった当町でしたが、なんと言っても利根上からの「北川辺地点で越水の可能性高い レベル4の通告」は70年を越えての初めての体験でしたので、2か月を経過した今日でもまだ避難状況などをお聞きしますと興奮冷めやらぬ熱い表情で来襲時の様子を語るかたも結構多いことをみると、まだ、利根・渡良瀬堤防の決壊がなかった幸運の有り難さを痛感する次第であります。

北朝鮮の対米外交上の水際作戦といわれる連続のミサイル発射の再開、日韓の外交問題に端を発したジーソミア問題、香港の民主主義の危機を訴えての大規模デモ、相変わらずのイランを取り巻く中東問題、そして英・欧のユーロ経済圏離脱問題等、どの問題も積極的早期解決の難しさを漂わせている状況であり、時間と会話での解決を期待したいと思います。

国内では、初めてといわれる程の長期間の日照不足が農作物(稲、果樹等)に大きな影響を与えつつある中、台風15号によって山陽、山陰、中部、関東に大きな被害をもたらしました。千葉県においては、3か月近くなるのに未だに青いビニールシートの取れない住宅のかたがたが相当数おられることは、言葉にならない問題であり、被災高齢者世帯に対する1日も早い確実な援助をお願いしたいと願うものであります。国レベルではオリンピックマラソンも高温対策として突然東京から札幌へ会場変更をすることになり、これに対するブーイング、横浜ではカジノ誘致に対し市長の説明責任が大きく問われ、独裁的手法だと批判が起こっております。

また、内閣の閣僚辞任が言葉の軽さ、脇の甘さで連鎖し、大学入試改革で導入されようとしていた記述式問題も地方と中央、貧富の格差によって、公正・公平性が担保されない、また採点においても不公平が生じるとの理由で数年間の延期となったり、文部大臣の資質までもが「分相応発言」で大きく揺らぐ問題が続き、なんとか撤回と陳謝、テスト延期で下火傾向が見えたところでございました。しかし、今度は「桜を見る会」と「首相を始めとした各後援会員の招待問題」、「反社会的人物の招待問題」、「これらの物証とされる招待者名簿廃棄の問題」、更に関係する省庁の忖度、隠蔽体質等々入り混じる中、与党は強引に幕引きにかかり、野党は国会の延長を求め、解明を進めようとしています。過去決定打のなかった森友、加計問題を連想させる今騒動についても同じレベルの繰り返しのマンネリ化が加わり、結果的に政治不審に繋がるのは間違いのない所であろうと思います。国民中心の民主政治の原点を目指してもらいたいものであります。公文書廃棄の問題も国民に対し法の遵守を否定する見本のような形を何回も続けるこのスタイルにも大きな民主主義の危機を感じます。プライバシーを盾にして自らに不都合な書類は出さない内閣の姿勢は独裁国家に近い印象さえ受けます。

県においては、山本新知事就任から積極的に思い切った政治姿勢で頑張っておられると認識しています。豚コレラ対策、19号台風被害対策といった不意打ち的突発的政策課題に正面から取り組むと同時に、スピーディーな政策決定、IT政治システムの追求、トップ外交、山本スタイルの政策説明等、全力投球や山本カラーの創出に努力されている姿は共感を抱きます。忖度や独裁性に気をつけられ県民主役の知事として頑張っていただきたいと願います。来年度予算組みに注視したいと思います。

町においては、町民皆様の第1の願望である安全安心に対し、台風19号の経験を通し、まずは町民の皆様にアンケートを、そして区長さん、消防署長、団長、職員有志、避難所対応職員には、感じたこと、提言、反省等の調書を出していただくよう依頼し、既に提出をいただいていますので、「反省と課題、そしてそれに対する具体策の検討」を進めてまいりたい。そのことは今後の防災対策に間違いなく繋がっていくと思いますので、実践に備えてのものに近づくということで対応してまいりたい。現在、第1次中期計画が今年度一杯で切れることから、第2次中期計画を検討中であります。第1次計画の達成率は皆様の評価に任せますが、なんとか合格点はもらえるかなとは思っています。しかし、残念ながら相当なエネルギーを充ててのニュータウン関係でありますが企業誘致は完売に近い状況から次を考えなくてはならない状況でありますが、ご承知の商業用地、住宅地の販売・誘致には厳しさを感じるところであります。県とのつっこんだ話し合いを重ね、今後の展開・方策について検討を重ねているところであります。新たな展開も盛り込んで出発できるよう頑張る所存であります。

さらには全国自治体一部を除いての少子高齢化、我が町でも驚きのペースで進んでいます。出生率下から2割、流出率上から2割、死亡率でも上から2割、自然減170人前後、この数字は郡内では最下位となっています。このことを踏まえ、若年福祉の充実も強力に図っているところでありますが、人口流出対策も合わせてさらに考えていきたいと思います。人口減少に対してもう一方で町の流入人口・収入を増やす企業誘致を進めることも大きな対策の一つですので、引き続き対応していきたいところであります。

新年度小学校再編に向けての準備も万全になるよう、更なる配慮をしつつ、本12月定例会に諮問4号から議案52号まで17案件を上程いたしますので慎重にご審議の上決定賜りますよう、お願い申し上げて開会のご挨拶といたします。

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