令和元年12月16日 第4回議会定例会閉会の挨拶
更新日:2021年6月2日
令和元年第4回定例会閉会にあたり、ご挨拶申し上げます。
まず、提出いたしました全議案原案通り可決いただきまして、ありがとうございました。特に、人事案件に同意いただいたことは誠に有り難く、また会計年度任用職員の待遇改善に関する議案では、臨時職員の給与、費用弁償や勤務時間、休暇に関しましての改定、特にパートタイム職員さんの期末手当支給についての改善がなされました。正職員に対して臨時職員の数が年々多くなってきている今日、その人件費は町財政に対しての影響も小さいものではないことから、今後は更に密な人事管理も必要になると思います。
さて、2日目の一般質問では、5人中4人は台風19号関係でした。70余年近くも大きな災害のなかった幸運の名のもと、経験したことのない超強力な19号でありましたので、結果的には殆ど被害のなかった中、初めての避難の指示をし、4,000人を超す多くのかたに避難いただいたことから、当然ではありますがいろいろな角度からの指摘がございました。既に町民および各種関係者にお願いした調査反省等、回答いただいておりますので、慎重に分析、検討しながら対応策を一つ一つに張り付けていきたいと思います。ぜひ若い議員さんにも防災士の資格等をお取りいただいて、安全安心の名実共に中心になっていただくようお願いしたいものでございます。
青木氏の一般質問については、合併の休止判断に対し、仮に百歩譲って特定の委員や職員がどう言おうが動こうが結果として法定協の中で「幹事会の提案なしでも議論すべきとの意見」や、「独自で議論することの意見」も出され、そのことも含め継続か休止かの議論がされましたが、結果的にはそれらは多数の意見で、最後は両首長の判断に任され、圧倒的多数で休止が決定された訳であります。どんな理屈をつけましょうとも事実として休止が、多くの傍聴者、マスコミが注視する中で、青木氏も含めた法定協議会の中で手順を踏んで決定されたことは動かせない事実であります。青木氏やその他の委員の意見も聞いた上で決定したことの重みも法定協の中でのことです。法定協を軽視しているのは青木氏ではないでしょうか。自らの意見意志とは違った結果を踏まえ、特定の誰がどうの、彼がこうのというのは個人の自由ではありますが、公の場である議会での個人攻撃は実態の経緯からしても的外れであり、議会の品位を考えますと、いかがなものかと思う次第です。副町長も個人的には別としても「立場、職責から町長の意志が伝わるよう最大限の努力をします。」との私との誓約のもと、毎回の幹事会に参加する毎に他の板倉幹事と一緒に対応の打合せをし、同一歩調での幹事会への参加でしたし、終わって帰っての報告もその都度受けてきました。このことの積み上げに加え更に会議録にも目を通し、私としても何の違和感もなく考え方の違いもなく頑張っていただいたと思っていますので、「町長もだまされているのではないか」との青木氏の発言は誠に不穏当ですし、総合的に副町長の弁護にまわっているゆえんでもあります。
私は合併に対して推進論者と言ってきております。しかし、無条件でと言った覚えはありません。合併することで一定の効果である費用も浮いてきます。それらで対応できる既存の板倉町のサービスの維持は当然求めたい、結局、単なるそれだけの要望に何回調整会議をしても、応じない、同意しない、当方の立場を理解しようとしない相手とは話を進める必要はないとある時から判断したため、それからは「この相手は今の板倉が求める相手ではない」との判断により、これ以上は進められないということで休止の方向やむなしへと転換したところでありました。
具体的には、平成30年2月19日両自治体の正副首長、正副議長による非公式の会議でありました。内容は、立ち往生した幹事会に関しての今後の打開策を話し合ったものであり、当然お互いの主張を述べあった場でもありました。このことは、事前から日時場所内容を設定した館林市から要請のあった会議であり、この8者会談がきっかけでありました。この8者会談については15回法定協の中で、須藤市長共々重要な会議であったとそれぞれの発言により証明されましたが、市長の発言はお茶のみ話だ、立ち話だとの意見は驚きであり、自分の嘘をさておいて私に対してまで嘘つき呼ばわりすることは、全く理解に苦しむ感じがしたところです。8者会談の当事者には大衆の面前で証言していただきましたし、最も重要な15回法定協の中での板倉町議長による板倉町長に対しての嘘つきと断定された発言でしたので、マスコミも傍聴者もいる前での激しい応酬になり、どちらが正論か会場の皆様の判断はいただけたろうと思っています。
合併の話し合いは、任意協であろうが法定協であろうが、県知事や国のお偉いかたが来ようが来なかろうが、町民の幸につながると判断すれば進むでしょうし、つながらないと判断すれば没になるはずであります。当然、知事や国の役人のためではなく、町民主役だからです。今回休止の賛成者、言い換えると、このまま進んではいけないと判断された委員は、私を含めて板倉側委員10名のうち8名であり、全員合併に賛成と言っていた市長を含む館林側委員12名のうち9人の方々も館林のためにも休んだ方が良いと判断されたということにより、計21名中17名が休止賛成ということ、これが今回の結果であります。歩み寄れない5、6項目の事項が邪魔をして休止になっている訳でありますので、最低限その「深い谷間の溝」が埋まらなければ3年たとうが5年たとうが開始はないというふうに私は思っています。この結果はこの間行われたアンケートの合併に関する結果と如実に合致しています。このアンケートでは、理屈抜きで合併賛成10%、理屈抜きで合併反対20%、今のサービスが維持されれば賛成22%、今のサービスが下がるのであれば反対28%でした。この結果をみれば70%がサービスが維持されなければ合併反対との分析ができる訳であり、町民の意向に添って進むのが民主主義ではないでしょうか。合併協議会の今回の結果を個人のせいにして板倉町議会でいくら追求しても、合併協議会で出した結論は動きません。まれに見る4年間の議長職にありながら、そして合併発議者として町議会の中での特別委員会の設置も、合併に対する意見の交換や分析も、何の呼びかけもされなかったのは青木氏自身ではありませんでしたか?会長も幹事長も全て館林市であります。法定協開催も幹事会開催もそのまとめも合意あっての結果であります。公の場を利用し、一般質問の名を借りての個人追求の場にしているようにも映る青木氏の姿勢は、見ようによっては「思いこみ」、「自らに都合の良い推論の組み立て」、「聞く耳を持たない発言」とも見受けられますが、「自己満足」か、「公務員に名誉毀損罪は成立しづらいことを踏まえての議会だよりまでをも、利用した計算ずくの嫌がらせ」か良く判りませんが、品位ある議会でありますので、自重を求めたいと思います。
なぜなら、青木氏指摘の幹事会発言は、それ自体副町長も認めているようですが、発言の意図は違うと全面的に否定している訳でありますから、検察と被告人を想像させるような一方的推論も含めた質問発言は、一般質問にはふさわしくないと思います。質問権という議員の持つ最も大事な権利は尊重、重視すべきですが、それを踏まえても私としては一考すべきと思います。今回も私の発言の機会がなく一方的であったことから、町長個人として考えを述べさせていただきました。
残り少なくなりました年内いっぱい、各々の計画に基づき多忙な毎日と思いますが、体調に留意くださり、良い年を迎えられますよう御祈念申し上げ、新年早々お目にかかる日までお元気で過ごされますようご期待申し上げます。有難うございました。