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板倉町

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平地観光と揚舟運航について(令和4年6月27日)

更新日:2022年9月15日

「我が町は、観光には不向きな町である」と我々自身が思い続けてきた気がします。観光といえば、草津温泉や日光東照宮、箱根、東京のはとバスツアー等のイメージが思い浮かびますが、近隣からの来訪者があるものといえば、生活に結びついた災害除けや豊作祈願のための雷電神社参拝、学業成就のための高鳥天満宮参拝等が挙げられます。それらの例大祭が大きなイベントではあるものの、1年において2~3日の賑わいに限られる祭りのため、観光とはまた異なるものという考えが定着し今日に至っています。そのものは関東近隣に数多く点在する雷電神社の総本宮であり、高鳥天満宮も関東でこれだけのものは少ないといわれる貴重な財産ではあるものの、年間を通して観光地の中心となるには成田山や高尾山と比較しても遠い存在と考えられていたことも事実であります。そんな中、国の観光振興政策も手伝い、地方創生活性化のための「平地観光 新しいイメージの観光づくり(観光地でなかった平野部のごくありふれたまちの観光資源の発見、育成策)」が提起され、どの町も金太郎飴のごとく同じ目標を定めての施策展開を始めてから約20年、その成果が現れて大きく前進した町がある一方、成果につなげる難しさを感じている町もあります。

我が町もこの間、雷電神社や高鳥天満宮に続く平地観光資源として、渡良瀬遊水地(ラムサール条約登録湿地)、水場の歴史(後の重要文化的景観)、群馬の水郷、グライダー滑空場、谷中湖のマリンスポーツ振興、その他町内旧跡等に注目し、現在もその成功のための取組が地味ながら町民の協力を得て進んでいます。これらを一連でつなぐことを目的として発足した「板倉町観光サポータークラブ」は、その最たるものです。

「揚舟谷田川重要文化的景観巡り」も景観と町の歴史の語り継ぎを兼ねての事業ということで、採算は別として、年々県内近隣に当町を代表する絵(写真)となる観光事業として知られるようになりました。新型コロナのため2年間中止していた影響で、再開に際しては高齢化によって船頭の確保が絶望的になり、事業の廃止も一時心配されましたが、役場職員の献身的な協力のお陰で船頭見習い訓練が実施され、事業廃止の危機からかろうじて事業実施に踏み切ることができました。船頭としての訓練に挑戦しながら、目標としていた6月の土日実施を乗り切っていただき、乗船者(8日間211名)の安全と船頭としての自分に対するプレッシャーに打ち勝って無事故で計画を達成できたことに対し、町長としてその労に敬意と感謝を申し上げたいと思います。観光資源の少ない平野部の町として最大限の長い努力をしながら、それが実って定着するものがいくつか残るかどうか。揚舟運航では、職員そのものに汗をかいていただいた連日であります。これを踏まえ、揚舟運航は例年どおり秋の観光シーズンの土日にも実施する予定で検討いたします。乞うご期待!

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