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板倉町

小学校再編の成果と課題

更新日:2021年12月22日

新たな一歩を踏み出して(小学校再編についてまとめました)令和3年8月  

板倉町では令和2年4月より4校あった小学校を2校に再編し、新たなスタートを切りました。新型コロナウイルス感染拡大防止のための臨時休校や分散登校など、想定外のできごともありましたが、無事に再編1年目を終えることができました。 そこで、再編から1年を終えるにあたり、東小学校・西小学校それぞれの学校の教職員が成果と課題についてまとめました。その主なものについてご紹介いたします。 

成果

児童の様子について 
  •  児童数が増えたことで、団体スポーツができるようになった。
  • 人数が多いことで、話し合いや、大勢の前での発表など活動が活発になった。 
  • 再編当初は、学校の雰囲気や人数の多さに戸惑いの様子を見せる児童もいたが、学校生活を積み重ねていくことで、児童同士の心が通じ合い、徐々に不安も解消されていった。 
  • 再編前から、校時表や学校生活におけるルールをそろえるなど、様々な取り組みや、すりあわせを行ってきたため、多くの児童がすぐに溶け込むことができた。戸惑いがあった児童も、時間の経過とともに再編での不安は解消された。今ではどちらの学校であったという垣根はあまり感じられない。
  • 再編前に、対象校の教職員同士による児童の特性の情報交換や、友人関係を考慮したクラス編成などの成果は大きかった。 
  • 再編前に、スクールバスの乗降練習を行ったり、バスの座席表の拡大コピーを児童が目にする玄関に掲示したことで、大きな混乱はなくスクールバスの登下校ができた。 
  • 登校時にバスを待っている間や、スムーズに乗車できるかといった不安も多くあったが、ボランティアのかたや保護者の協力のおかげで、安全でスムーズな乗車ができている。 
教職員の業務改善について
  • 小規模校では1人の教員がいくつもの役割を担っていたが、再編により教職員数が増えたことで、授業の準備や用意に充てられる時間が増えた。
  • 専門教科の教員が複数になったことで相談がしやすくなった。
 再編計画全体について
  • 各関係機関が連携をし、検討・協議を積み重ねてきたので、児童にとってスムーズな再編ができた。
  • 閉校となる学校から備品を運搬し有効活用したため、各校とも備品を充実させることができた。

課題 

  • 新型コロナウイルス感染拡大防止のための臨時休校もあり、再編が直接的な原因とは限らないが、不安や孤立を感じる児童もいた。こうした児童には、声かけや保護者との連絡、面談など、きめ細やかに対応した。 
  • スクールバスに関して、下校時に乗車する予定だった児童が、早退して乗らなくなったり、保護者が迎えに来て急遽乗らなくなったりなど、人数確認を終えた後の変更で、慌ててしまうことが多々あった。連絡体制をしっかり取る必要がある。 
  • 地域説明会や保護者説明会を開催し、再編の目的や効果について周知を行ってきたが、閉校となった地区の保護者や地域住民からは、歴史と伝統を残してほしかったという意見も聞かれた。今後も引き続き学校・家庭・地域の連携を図ることが重要である。 

まとめ 

2遊ぶいたくらん

この小学校再編は、平成25年度に検討委員会を立ち上げてから7年間の検討と準備を経て実施されました。この間、スムーズな再編を図るため、再編後の教育課程の編成、児童同士の友人関係、学校の備品の整理、スクールバスの運行方法など、多くの方々の意見やたくさんの時間を費やして計画的に進められてきました。再編後に心配された多くのことは、事前の準備を周到に行ってきたことで、大きな混乱もなく実施することができました。再編後の2年目にあたる今年度は、1年目の成果と課題をそれぞれの学校の教育活動に生かし、板倉町の教育の向上を図って参りたいと思います。

板倉町教育委員会 教育長 赤坂文弘

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