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板倉町

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平成27年12月8日 第4回議会定例会開会の挨拶

更新日:2021年6月7日

お早うございます。平成27年第4回定例会を招集いたしましたところ、議員各位には年末ご多忙の中、出席頂きありがとうございます。今年は予報通りエルニーニョの関係で暖冬なのか、残り20日になりますが霜も降りた形跡があったのかどうか暖かく感じられます。そんな気象のせいか基幹作物の27年度米も価格こそは幾分か良かったようでありますが収量は微減。抑制胡瓜も収量・価格とも低迷、その他露地野菜については暴落状況の様相を呈しており農業経営者にとっては年越しの暗い材料となっているようであります。また、アベノミクス第2弾の矢も放たれ、新段階に移されたと言われておりますが、依然として一般サラリーマンをはじめとする町民層には恩恵は届いておらず、弱者にとっては逆に苦しくなっているとの声も多々聞こえておりまして、いささか政府の本気度に疑問を呈したくなる年の暮れかなと思っております。

世界に目を向けますとイスラム国が何らかの形で関与しているとされているテロ行為が世界各地で発生していますが、11月13日パリの悲惨なテロ、その前の10月31日ロシア旅客機撃墜を含め、数百人単位の一般人を巻き込んだテロ行為に対し非難の声明を各国が出し、協調して対イスラム国戦闘行為を強めている中で日本へのテロも心配されてきました。12月1日に発生した靖国神社のトイレ爆発事件は韓国青年イスラム主義者、単独犯説が浮上していますが、日本もいよいよ対象国の一員になりつつある(例外ではない)との定説を肯定するものとして、対テロ警備レベルの上昇の大きな一因となる現実が出てきたようであります。12月3日に起きた米のイスラム国関係の銃乱射と言い、人間の秩序、世界の秩序はどうなっていくのか大きな問題であります。合わせて日本を取り巻く東アジア情勢は中国の軍事的、経済的台頭に伴い強行姿勢に憂慮すべき状況が続いていますが外交力を発揮しての危機管理の姿勢が現在みられますので支持をしたいと思います。

日本経済も株価は久しぶりに2万円ラインを上下する水準に達しています。最安値の時期の2.5倍の水準にある訳で、また、大企業の内部留保も350兆円を超えており特定企業に対するアベノミクス効果の表れと言われているところです。しかし、先々の不透明感が抜けない為に、新たな設備投資、賃金アップに繋がらず内部留保が膨張している悪循環との見方もある訳であり、この点に政府が強制介入し好循環に戻そうという動きが活発化しています。経済界でも異論もあるようですが見守ってまいりたいと思います。

町においては秋の大きなイベント的行事も終了し、また、構成団体の研修等も終了したようであります。私自身は婦人防火クラブの一日研修で東京臨海防災センターへ、総合農業振興協議会主催 農業青年参加の半日研修で前橋の篤農家へ、区長会一泊研修で「小千谷ミュージアム(そなえ館)、国交省新潟防災センター」へ、民生児童委員協議会一泊研修で「栃木県国際医療福祉大学及び東日本大地震復興地視察」へ、同じく一泊、全国町村長大会、県選出国会議員との話し合いで東京へ、等、公務の傍ら忙しい研修日程でありました。いずれも平素協力いただいている町民を代表する皆様ですので車中や宿での意見交換は町政運営において充分参考になるものも多くあることから今後の町政運営に活かして行く為の貴重なものと感じています。

さて、町については板倉バイパスの橋台も完成し、プレロードを兼ねて北川辺までの路線が目に見える状況になってきましたし、八間樋橋も橋桁がのりまして、いよいよ完成に向かって進行しています。

庁舎建設も松田平田設計とのやりとりを交わしながら第5回の建設委員会を経過しました。各位の意見を設計に吸収しながら使いやすい、働きやすい、効率的で安全安心の拠点となる弱者にやさしい、なおかつ合併等を視野に入れた応用性の高い省エネルギーの役場の具体化が進んでいます。もちろん費用の上昇分も加味した財政も考えながらであります。他に行政区統合も新役員の選出や各種団体の問題点のすり合わせも含め次年度出発に向けて最終段階に入っています。また、少子化に伴う小学校再編も教育委員会を中心に原案作りの検討に入っており、各種団体代表、学識経験者、議員・職員等で構成される再編準備委員会で十分検討いただき、PTAや地域の不安・質問に耐えられる原案を得た後、説明会に臨むものと思っております。

11月5日、突然館林市との合併を求める協議会設置の直接請求に関する代表者証明書の交付申請がなされ、11月9日受理し、代表者証明書を交付いたしたことは周知の通りであります。法定の一ヶ月以内の署名収集期間を経て12月7日署名等の提出があったようで600名余りの署名が数えられるようでありますが、この後、署名簿の審査を20日以内に選挙管理委員会が行い、審査録の作成や有効署名、総数の告示や署名簿の縦覧等、定められた手続きを踏み、署名簿の返付を選管より代表者に行った後、翌日から5日以内に本請求がなされて、直ちに動きを開始することとなりますので、法の通り淡々と事務処理を進めたいと思います。

現時点、町では例年の通り次年度の予算・人事に向けての係員に対する「目標管理・能力評価シート・自己申告書」を基にした課長、係長によるヒアリング、係長・課長に対する町長ヒアリングが終了し、最終調整に向けて財政ヒアリング(事業評価ヒアリング)が企画財政課と各課係長間で行われており、その後2月中旬頃まで年末一杯、町長・企画財政課・各課との最終ヒアリングが続く計画となっています。現時点で各課要求と歳入予測との差額は6億円以上との話も入っており例年のことではありますが各課各係のやりたいことの要求額に対し、収入予測を正確に見積もりながら支出限度を守りたい企画財政課との激しい交渉、やり取りが続く訳であります。労力不足、資金不足、町民要望を訴える各課と財源不足、効率化、事業の調整を訴える財政側のやり取りは国も町も同じであります。国との違いは債務、債権が自由に決められる国と、同じ事に対して県・国の制約が入り自由に債務・債権が出来ない地方の差であります。財政規律はありますが自ら決めていくらでも借金ができる国に対して各法のしばりにより限度内で泳がなくてはいけない自治体の辛さを痛切に感じるこの時期であります。

本議会では議案46号から55号まで上程いたしましたが慎重にご審議頂き全議案原案通り可決されますよう、お願いいたし冒頭のご挨拶とします。

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