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板倉町

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平成29年9月5日 第3回議会定例会開会の挨拶

更新日:2021年6月4日

お早うございます。本日9月5日、第3回定例議会を招集いたしましたところ、議員各位にはご出席賜りありがとうございます。

6月時点での向こう3ヶ月を予想する長期天気予報では、今年の夏はチベット高気圧と太平洋高気圧が重なり、ここ2、3年の猛暑より更に一段と暑さを増す記録的な猛暑の予想でしたが、中心である8月においては、反して冷夏を心配させる程、雲雨天が続きました。この間、しのぎやすい夏ではありましたが、連日全国各地で驚異的な時間100ミリを超すスポット的な豪雨が連日のように発生し、ゲリラ洪水、土砂崩れ等、毎日被災の様子が映し出される度に、同情と我が地域の安全度に感謝する心が同居する心理を感じるところでありました。今日現在台風15号の影響を受けていますが、台風シーズンでありますので、まだ何個か発生・上陸があったとしても当地域への影響は最小で済みますように祈る心境でございます。

ここ半年間の大きなニュースと言いますと、国外関連では北朝鮮核保有、強軍拡化、トランプ氏の不安定政策、IS抑え込み、中国の経済大国化と覆権、海洋進出、ロシアの更なる台頭、欧州の保護主義化等が中心となって報道されていましたが、まさに北朝鮮の水際外交の最たる状況がこの間のミサイル発射による日韓を巻き込んだ米国との交渉術であり、中国やロシアを含めて一触即発を防ぐためにそれぞれの動向が注視される状況が続いています。何とか落ち着く先を決めて頂きたいと思います。

また、北朝鮮のミサイル発射に合わせて出された8月29日、朝6時2分、Jアラート緊急避難速報ついては、何も行動に移せないうちに通過どころか着弾も終わっていたという予想されていた手遅れの結果に終わり、何の役にも立たないものと国民の目には映っただろうと思います。システムに対しての不信感、無意味感、絶望感が国民に伝わり、今の状況では落下地点の命は守れない現実を痛感しました。迎撃の精度を上げる以外にないと思われますが、更に有効な対処法を研究・検討して欲しいと思います。

国内では一強と言われた安倍政権が東京都知事選に次いで都議選においても自民党の大敗が続いたことから、大きく支持率を下げました。森友・加計問題や自衛隊日報問題、自民党議員の不用意発言、そして、これらに対する説明責任や、対処の仕方に傲慢強権的、独裁的と捉えかねない対応を続けたことから、民主的、法治的国家に不安感を感じた都民が大きな不快感を表したものとして政権の弱体化が見られており、言葉遣いだけは丁寧になったが、その後の対応を見ても実態は変わってないとして政権の思惑は別として批判は収まっていないようであります。臨時国会を踏まえると批判要素が高まる可能性も否定できないとの見方もあるようです。森友・加計問題から始まった「忖度」の問題も含め関係者にはしっかりと対応していただき権者李下に冠を正さずの諺も多く聞かれた中で、政治不信、政治家不信を払拭していただきたいものであります。

国外、国内とも政治的話題の多かった半年でありましたが、経済面からみますと求人や経済指標の面から史上空前の好況との報道もありますが、生活者の視点からはとてもその様な好況は感じられないとの声が多いようです。アベノミクスの恩恵を受けた企業さんの景気が空前なのか判りませんが、ニュータウンの企業誘致の内容などを見ますと、今のところ商談が多数切れ目なしにあると報告を受けていますので、そういう面が見受けられるとも思います。アベノミクス限界論も多く聞かれる中で、日銀にも出口戦略も含め頑張ってもらいたいと思います。

さて、板倉町平成28年度の一般主要施策として主なものを挙げると、総務費では新庁舎工事の着工、防犯灯のLED化と増設、防犯カメラの増設、民生費ではデイサービスセンター空調改修、介護および慰労金の拡充、衛生費では火葬費の全額負担、産後ケアの新設、農水費では岩田・小平地区農道整備、細谷・頭沼地区の水路整備、飯野地区の圃場整備、土木費で八間樋を含む1-9号線が完成し、その他生活関連道路の整備、教育費ではALTを3人から4人に増員、中央公民館の大ホール改修等実施いたしたところであります。

平成28年度の決算については、歳入68億6,000万円、歳出総額62億5,000万円となり、繰越財源を差し引いた実質収支額は5億8,000万円となったところです。今後は税収減、社会保障関係費の増加が見込まれる中、新庁舎建設に伴う積立金の減少と借入金の増加、そして館林厚生病院改築や一市二町ゴミ処理に要した元利合わせた返済が始まってくる為、合併協議会の協議と並行してしっかりした財源論をもとに限られた財源の重点的・効率的活用が求められると思います。

今議会、同意4件、報告1件、議案6件、認定議案5件であります。それぞれ慎重にご審議頂き、原案通りご決定賜れれば幸いと思っております。最終日まで宜しくお願いいたしまして、開会の挨拶といたします。

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