平成30年3月20日 第1回議会定例会閉会の挨拶
更新日:2021年6月4日
本定例会閉会にあたり、ご挨拶申し上げます。
3月6日から本日までの15日間にわたり、議案第1号から第37号まで慎重にご審議いただき、全議案原案どおり可決いただきましてありがとうございます。特に、平成29年度最終補正予算案、平成30年度予算案に対しましては、細部にわたりまして委員会審議を通して、意見、提案をいただきました。執行に際しましては、十分にその意を踏まえまして、対応を検討してまいりますので、よろしくお願いいたします。
また、2日目の一般質問では、5人の議員さんと議論をさせていただきました。今回は合併関連が4人、他、産業振興、重要施策と予算関連、福祉関連の内容でございました。法定合併協議会が立ち上がり、1年以上を経過し、協議も11回を数えています。議員各位の合併に関して置かれた立場から、いよいよ町民の幸せを第一義に考えての議論の深まりと捉えておりまして、よい方向と考えています。議会から合併協議会委員も4名参加していますので、定例会といわず、是非、議会として内容説明も議論も積極的に行っていただければと思います。
私自身も推進論者ではありますが、町民の幸せを第一義として議論しながら、結果として相手方と大きな考え方の違いがあれば合意出来ないのは当然でありまして、「推進論者イコールがむしゃら合併」ではないことも一昨年の選挙からあらゆる挨拶の機会で述べてきていることでありますので、相手方との合意形成に努力を重ねておるところであります。年度末、年度始めということで、法定協議会も3月4月は休みますが、5月から再開の予定であります。協議の難しさを感じる項目を協議する段階に入りますので、いよいよ正念場となるかと思います。現状、町民説明会の原案づくりが道半ばということですので、町協議会委員との意見交換を密にしながら、一つ一つ対応して参りたいと思います。
3月24日、国道354号板倉・北川辺バイパスの開通式が予定されています。当時の構想から50年の大事業が実現に至る訳であります。同じく60年に1度の庁舎建設も計画より遅れますが、平成30年度中には完成いたします。また、3月29日には板倉・加須利根川架橋建設協議会も栃木市のオブザーバー的参加も位置づけながら、発足の予定であります。そして、何より水防災が最大の懸案であります当町にとって、広域防災情報伝達システムの導入も30年度に完了の予定であります。申し上げました大事業も一生に一度経験するかしないかの大事業であり、模索しながらの推進という面もありますので、議会におきましても今まで以上のご協力をお願いしたいと思います。
さて、15日間の議会開会中に、国内も北朝鮮問題も大きな動きになっています。3月2日の朝日新聞報道で森友問題が再び大きな問題となり、国や議会制民主主義の根幹を揺るがす決裁文書の改ざんが明らかになり、政権に対して大激震となりつつあります。国民が政府不信になりかねない日々のやりとりが連日各報道のトップニュースになっており、証人喚問を通して、疑惑払拭に与野党一致して進むとの見方が大勢の中、法治国家、先進国家として、国民の納得のいく解明が出来るのかどうかも含め期待しながら注視してまいりたいと思います。
また、平昌五輪を通しての南北融和ムードが一挙に米朝トップ会談まで発展し、トランプ大統領の走りすぎに首をひねりながらも北朝鮮、核問題の解決に期待せざるを得ない状況であります。一方、金正恩氏の対応が過去の北朝鮮の対応と同じ手法で、一時しのぎ、時間稼ぎと見られた場合、米国の軍事行動の可能性が更に高まり、最悪のシナリオとなり、日本、韓国は否応なく巻き込まれていくとの専門家の分析もあり、日本の対米外交、日米韓の連携を保ちながらの5月までの米朝トップ会談に至る過程も日々注視する必要があると思われています。欧州では、英ロ関係も外交官引き上げの応酬になっており、新たな火だねとなりつつあります。いくら時代が進んでも戦争が絶えない人類の歴史は、いつになったら書き換えられるのか。「生存イコール戦い」から脱皮できない悲観論は増すばかりであります。
町政は、世界状況は別として、穏やかで争いのない民主主義を大事にしながら一致団結して進められればと思っています。10日後には新年度の出発であります。22日には定期人事異動の内示を予定しています。4月いっぱいまで各種団体の総会、歓送迎会関連の行事がシーズンとして続きますが、議員各位には体調に留意をいただきまして職務に専念いただきますようお願いいたしまして、閉会の挨拶といたします。