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板倉町

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令和2年9月8日 第3回議会定例会開会の挨拶

更新日:2020年9月10日

おはようございます。令和2年第3回板倉町議会定例会を招集いたしましたところ、全議員にご出席いただき大変ありがとうございます。

今年の夏は、昨年以上に7月いっぱいは全く日の目を見ない状況であり、稲や露地野菜もその影響をもろに受け、品質・収量に大きな心配が寄せられたところでしたが、案の定、品薄のため高価で推移されたとのこと、秋の米を中心としたこれからの収量に影響がないことを前半のマイナス分の巻き返しということで期待したいと思っています。

今年は、7月、8月で台風の接近は無かったと喜んでいましたが、やはり9月に入った途端、915ヘクトパスカルの勢力を持った台風第10号が九州上陸を伺いながら接近しています。ちょうど去年の千葉の台風第15号の再来を九州に思わせる状況であります。これからの2か月間、今年もまた危機管理のシーズンに入りますが、何事もなく無事に過ごせますよう祈りたいと思います。昨年の台風第19号から1年経ちましたが、反省を踏まえ検討を加えながら今日まできていますが、肝心の避難所の足りない我が町の打開策としての広域避難については、総論賛成、各論に答えなしの状況が続いており、方法論が一概に申し上げられない状況であり、更に周辺自治体へ呼びかけていく以外にないと考えています。また、他力本願でなく、自力本願で行くことも調査検討を始めています。

8月28日、常日頃「政界は一寸先は闇」といわれますが、突然の安倍首相の辞任劇が報じられました。政界史上在職日数第1位となってから数日後、歴代1位になったのを確認しての退陣表明とも評され、健康不安説、追い込まれ説、周到準備説等が飛び交い、何が本当なのかわからない中で着々と、緊急的事態を大義に据えながら、自民党の総裁を平時の党員選挙でなく議員総会で決定することが承認されました。7年8か月最長不倒、引き続きもう1期とのこの間までの観測はまさにどこへ行ったのやらでした。こんな状況を見ていると、自民党の総裁選といえど、日本の総理を選ぶことでもあることから、自民党内の民主主義はどこへ、大義はあってもなくても、数こそ力がまかり通る永田町の常識が久しぶりにマスコミを通して全国へ流され、ここのところの安倍内閣支持率の下落の意味の読み方や反省は自民党としてないのか、継承というだけの老人支配の最たる永田町、今良くても1年後をどう予測するのか、今後1年間の動きがどうなっていくのか注視が必要であります。自民党の政変に対し、野党側も期待に応えられるのか。相変わらずの離合集散の繰り返しとみられている旧民主党の幹部といわれた各人は、散々の中で何を考えているのか。政権を取るの一点で合意できないのであれば、弱小政党の存在価値はほとんど見いだせなくなるわけであり、今回の合流協議が復活の最後の機会かもしれないことを共有して、背水の陣で頑張ってもらいたいところであります。

他方、近隣を含む世界情勢の中心はコロナ災害に大きく影響され、経済の落ち込みに対する対応と、コロナ終息に向けてのワクチン開発等医学的戦略に期待を寄せながら復興策を模索中であります。こんな中、世界の注目の中で進んでいるアメリカ大統領選、中国の強硬な対外姿勢、韓国の対日姿勢、ロシアのプーチン大統領の内外に対する強硬姿勢、独裁化、そして、外交的に評価を得ていたといわれた安倍首相の突然の退陣等、日米トップの交代も含む「大きな世界の転機」でもあるといわれる中、これらも目を離せない状況が年内続くであろうと思います。

国内も、成果に対して評価の分かれる安倍政治の終えんと後継の出発、くすぶり続けていた野党の熱意なき新党設立が時期的にも重なり、どちらも本来であれば国威をかけて話題の中心となるべきところが、党員や一般有権者からの見解や関心も含め、国民全体から見れば、なおさら有権者不在の密室型政治に呆れる面が堂々と行われていることを何回も報道されるたびに、政治に嫌気を感じる有権者が増えるのは当然かもしれません。自民党総裁候補の3人の違いを並べていくら選挙をするといっても何も新鮮味も感じない、8年間の継承をする人の当選が決まっているわけだから、何の意味もない茶番、ガス抜きと言われるのは当然であります。理屈抜きで菅新総理に頑張ってもらうしかない、コロナに端を発した諸問題を与党協力して早く解決していただく以外にないと思いますし、オリンピックも成功させていただきたいと思います。

県において、新知事のもと、豚熱、台風第19号、コロナウイルス関係と厳しい財政下、積極的に対策費を盛り込んでの県政運営、評価をしたいと思います。特にコロナ関係では、当初国もそうでしたが、対応の遅れと対策の踏み込み過ぎを感じました。第1波では、初めてのこともあったと思いますが、県としてもほとんど発生のない状況でも一斉に自粛。会議、外食、学校からホテルまで、外出禁止にも近い緊急自粛などでした。第2波の対応では、コロナウイルス感染症発病のメカニズムもだんだん判明できていることから、大きく規制を緩めながら、なお陽性者数1日16人など、一時期からすると比較にならない程増加の状況でありながらも、人の動きはできるだけ抑えない政策を通して、経済との調和策を図っていると認識しています。しかし、政策的にはその方向としても、現実に毎日2、3人から6、7人に、最近は10人から15人程度に陽性者が増えている現況を考えますと、自主的に町民、県民の心にブレーキがかかっている状況と判断しています。はっきり言えば、いくら経済を動かそうとして制限を緩めても、コロナ陽性者が拡大中では、住民は思うようには動かないということであり、拡大が収縮方向に向かっている時に合わせた経済施策が必要であると思っています。面から点へ、重症者とベッド数の割合に力点を置く重症化対策、集団発生率の高い職種・店舗への指導の強制化等を中心としたメリハリの効いた県の指導に期待をしたいと思います。

町では、令和2年2月から3月までの2か月間、コロナの影響を受け、その後、新年度、今日までの6か月間、引き続き大きな影響を受けています。はや、通算で8か月間になりますが、町長公務としての活動費は、3月から9月まで7か月にわたって、ほぼ支出はゼロとなっています。並行して、町の関係団体ほぼ全ての行事もストップ状態です。いわゆる公的懇親会や研修会、町外交流もゼロであります。これ一つ見ても、町内外飲食店、観光旅館業関連が、いかに需要が減少しているか想像がつくでしょう。こんな田舎な町でも令和元年に比較して、大きく経済が落ち込む中で、今後大きな税収減少が予想されます。

さて、令和元年度一般会計における総務費では、県議会、県知事、参議院、町議会と4つの選挙が行われ、また、職員用パソコンの更新も実施しました。民生費では、地域福祉計画の策定、みつばち学童クラブ施設の拡張整備。衛生費では、緊急風疹対策抗体検査、予防接種の無料実施。農林水産業費では、県・町・邑楽土地改良区等で実施する五箇谷、城沼、頭沼他の土地改良、水路工事の実施、一部負担。商工費では、プレミアム付き商品券の発行。土木費では、道路、橋梁の長寿命化工事、町単独生活道路整備を実施。教育費では西小、中学校ブロック塀安全工事や小学校合併に伴う東西小学校の駐車場工事他、エアコン工事、パソコン更新、高圧受電設備の更新工事等を実施しました。

当初予算55億1,700万円で4回の補正により、2億1,650万8,000円を追加し、繰越予算1,323万円を加え、最終予算現額は、57億4,673万8,000円となりました。

決算額は、歳入総額59億6,686万9,114円、歳出総額53億7,498万9,755円となり、繰越財源を差し引いた実質収支額は5億8,417万7,359円となりました。歳入執行率103.8%、歳出執行率93.5%でありました。

なお、歳入歳出項目の前年度対比等増減の概要については、令和元年度主要施策の成果2ページを参照いただき、総括として、新庁舎建設や防災ラジオ整備等での町債の返済も加わり、歳出増が予定される中で、八間樋橋の撤去、南北小学校、資源化センター跡地の利活用、自然災害増加への対応、厚生病院、ごみ処理衛生施設、消防本部建て替え等も含め、多額の財政支出が予想されるうえ、コロナ災害の経済的影響による町民税収入減少も大きく予想されることから、引き締めた財政運営は不可欠であると考え、今後に向かう所存であります。また、先般の決算監査において、今後の財政運営に対する環境の厳しさを踏まえ、最大の注意を払いながらの健全水準、経営を遵守するべく意見をいただきましたので、今後とも堅実路線で進めてまいります。

今議会、同意第12号から認定第5号まで、慎重に審議いただきますようお願い申し上げましてご挨拶といたします。

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