令和3年1月4日 仕事始め式における職員への訓辞

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。
静かな三が日もコロナの嵐は最高潮に達しようとしています。国政の動きが遅いことから、感染拡大のピークはまだ先になるものと思われます。

我が町においても、コロナ禍で12月30日に陽性者3名の報告を受けました。同日、東京都では最多の1,300人超えを記録しており、前日比400人増は大きな衝撃を与えました。

しかし、我が町の人口14,000人における陽性者3名という状況は、約800倍の東京都人口に置き換えると約2,400人の陽性者に匹敵するわけであり、計算比とはいえ厳しい数字であると言わざるを得ません。したがって、年末年始には外出を含めた自粛を強くお願いしたところであります。

私も町長に就任してからの12年間、恒例の年頭行事としてきた正月三が日における200件余りの新年訪問を初めて中止とせざるを得なく、不義理感を感じながらも、町長就任後初めてニューイヤー駅伝、箱根駅伝をこたつで観戦しながら正月を過ごしました。

丑年の今年、ワクチン次第でコロナ問題を沈静化できるのか、オリンピック、パラリンピックはどうなるのか、衆議院選挙はいつ行われるのか、国レベルでは新生活様式を取り入れながら大きな政治的課題の対応が注目される年であります。

我が町としては、最大の課題である災害時の一時避難所確保についての研究検討を昨年から重ねてきており、そう遠くない時期にその計画を発表できる状況になると思います。全町民に広域も含めた自力避難を確実に保障するための大きな計画の実現を最大目標とし、既に今年度の主要課題として挙げているその他の各事業についても、焦らず一歩一歩確実に進めてまいりたいと思います。

今年の言葉を「忍耐と転機」としました。当分の間、事業展開にコロナの影響を受けざるを得ない状況ではありますが、地道な努力を続けていれば必ず成功のチャンスが巡ってくるものと思います。そのことを信じて、お互いの公務に全力を尽くしましょう。