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板倉町

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令和3年11月29日 戦没者追悼式 追悼の辞

更新日:2021年12月2日

本日はここに、戦没者のご遺族をはじめ、多数のご来賓をお迎えし、さらには、昨年度はコロナ禍の影響で板倉中学校2年生の参加は代表者2名でしたが、今年度は学校側の理解をいただき2年生全員の参加のもと、板倉町戦没者追悼式を執り行うにあたり、戦禍で犠牲となられた英霊の御霊に対し、町民を代表して謹んで哀悼の誠を捧げます。

先の大戦が終わりを告げてから76年の歳月が過ぎ去りました。祖国の平和と発展を願い、愛する家族を案じつつ、苛烈を極めた戦いの中で傷つき倒れられた皆さまのご無念に思いを馳せますと万感胸に迫るものがございます。また、最愛のご家族を失われ、癒されることのない深い悲しみを胸に、今日に至るまで長く苦しい日々を過ごして来られましたご遺族の皆さまの心痛を拝察いたしますと、痛惜の念に堪えません。

ここに改めて、戦没者の皆さまのご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、ご遺族の皆さまのご苦労に対し心から敬意を表します。

戦後、国民一人ひとりの懸命の努力により、平和で豊かな国が築き上げられ、板倉町においても水と緑と産業の調和のとれた町として発展してまいりました。今後も、「地域で支え合う安全なまちいたくら」を目指し、町民の皆さまとともに「住んでよかった」「住み続けたい」と感じ、住み続けることを誇りに思えるまちづくりを全力で進めてまいります。

このような平和で豊かなまちづくりを行えることは、戦禍の中で尊い命を捧げられた戦没者の皆さまの重い犠牲の上に築き上げられてきたものであることを決して忘れることなく、悲しい歴史を二度と繰り返さないとの決意を新たにしております。

しかし、世界に目を転じますと、いまだ地域紛争やテロが後を絶ちません。加えて、近年は異常気象や自然災害の激甚化、そして世界的流行の新型コロナウイルス感染症への不安が懸念され、恒久平和への道のりは遠いことを痛感せざるを得ません。

戦争を直接知らない世代が多数を占めるようになった今、過去の歴史に向き合い、戦争の悲惨さと、平和の尊さ、平和を堅持する知恵を次の世代にしっかりと引き継いで行くことが、私たちの責務であります。ここに恒久平和の確立と、今なお終息が見えない新型コロナウイルス感染症を克服し、安全・安心の日常を取り戻すため、全力を尽くすことを、今ここにお誓い申し上げます。

結びに、戦没者の御霊が安らかなることをご祈念申し上げますとともに、ご遺族、ご参列の皆さまのご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げ、追悼の言葉とさせていただきます。

令和3年11月29日

板倉町長 栗原 実

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