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板倉町

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降ひょうを伴うゲリラ豪雨について(令和4年5月27日)

更新日:2022年9月15日

5月27日(金曜日)午後9時から10時頃までにかけて襲った雷雨の激しさは、数十年に一度あるかどうかというほどの大荒れであった。

突風による横殴りの豪雨、母屋がミシミシ鳴るほどの強風、竜巻かダウンバーストかと思えるような暴風雨の中、雨音に混じってカランカランと音を立てて降りだした氷粒。屋根や葺き下ろしに当たるその音が、雨音混じりから徐々にバラバラ、ガラガラとまさにひょうがぶつかる音に変わっていき、玄関先のアスファルトには優に3センチはあろうかと思える角張った変形立方体の塊が、一時的とはいえ一面が真っ白に積もってしまうほど降りしきっていた。暴風雨に加え、降ひょうあまりの激しさに、2階の屋根が吹き飛ぶほどの竜巻の様相が脳裏に浮かび、それぞれ別の部屋にいた若夫婦、高校生と大学生の孫に対して「屋根が吹き飛ぶ可能性があるから、1階に降りてきて真ん中の部屋で待機しろ」と大声で危険を知らせるほどであった。それと同時に「この状況では、家庭菜園もメチャメチャだろうし、農家のビニールハウスや露地野菜、小麦も、それどころか肝心の役場庁舎、その他の町施設、道路等の立木にも大きな被害はなかったろうか」「あれほどの豪雨では、町内でいつも浸水している場所は大丈夫だろうか」などと急に大きな不安に襲われた。

それほどまでに激しかった気象現象も30・40分後には星空へと変わったのだが、あの雷雨はどのような経路でこの地域を通過したのか、影響範囲はどうだったか、肝心の被害状況の第一報がまだ入ってこない。そうこう思い巡らせていたところに、町役場で安全・安心業務を所管する総務課長から電話がかかってきた。「現在、総務課、産業振興課、都市建設課の防災担当職員を招集中。役場庁舎には異常なし。海洋センターの火災報知器が鳴ったために消防署員が駆け付けているが、雨漏りによる誤作動だった模様。初期対応職員が邑楽東部第一排水機場に待機し、水位監視を開始。その他、危険箇所等を職員数名で現地確認中」との報告内容であった。

「緊急対応ご苦労」という労いの思いを抱きながら、私自らも西・東・南地区エリアとその他危険が予想される箇所を車で一巡し、被害状況を確認しつつ役場に登庁した。そこで幹部職員数人と協議し、緊急対応が必要となるほどの大きな被害はなく、翌朝までの増水にも対応できるよう排水機場運転の初動体制も整ったことを確認し、午前1時に帰宅し就寝した。

翌朝の状況では、降ひょうや暴風雨がもたらした露地野菜や小麦等への被害は予想したとおり大きかった反面、ビニールハウス等の被害はそれほどでもなかったとのことで少し安心していたのだが、昼間から夕方にかけて「ビニールハウスに穴が空いた」というひょう害の新たな報告が入り始めた。あれほど大粒のひょうが激しく降ったにも関わらず、ひょう害の報告が全く入ってこなかったことに疑問を感じていたのだが、一日経過した時点での邑楽館林地域におけるひょう害件数は、ビニールハウスを含め約600件とのことであった。それほど大きな被害であったにも関わらず大して騒がれていない状況は、ビニールハウス内から見上げても空いた穴が思いのほか目立たなかったせいか、不思議に感じられた。

「今回の天災に対してどのような対応をすべきか」「県や町での検討が始まるのではないか」と被災農家に思いをはせながら、国や県、農業協同組合、農業共済組合、近隣被災自治体等の判断や対応を注視しつつ時を待っている。

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