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板倉町

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平成25年2月22日 限界集落(ある日のテレビを見て)

更新日:2021年4月6日

今年の冬は例年になく寒く感じます。2月24日(日曜日)には高鳥天満宮の例大祭に招待されていますが、今年は梅の開花も遅れているのではないでしょうか。雪国では積雪記録の更新、鉄道の運休や間引き運転、北の大都市では除雪処分場が満杯の心配が出始めているなど、雪に対する予算なども含めその影響に悲鳴が上がりそうな気配です。

何日だったか、テレビで、山深い高齢化の進んだいわゆる「限界集落」に住み込み、「助っ人」的役割(通院の手伝い、雪下ろし、薪割り、道路の除雪、その他諸々)を果たしている二人の青年の姿と、雪深い為に家から出られないあちこちの限界集落のお年寄りの為、食品の引き売りと、買い物代行を20年も続けているボランティア精神の高い商店主のドキュメント番組を見ました。

住み慣れた我が家や故郷を捨てられず、せがれ家族と離れて暮らす親の姿。近代化、経済性、利便性、職場、教育の為に都市部に出ざるを得ない子世代の苦悩。その大きな原因の一つが第一次産業(農林業)の衰退にあることを考えると、山間部だけでなく全国の平野部(我が町も含め)にまでじわじわと農業衰退の波が広がっているのだと感じます。高齢化が進む日本。みずほの国と云われる様に、「農」の崩壊は食の安全保障の崩壊、世代・家庭(縦)の崩壊、地域(横)の絆や文化や自然の崩壊につながります。全国的にあらゆる手段を使ってでも農業の衰退を防がなければ、先々の日本はどうなってしまうのか非常に不安です。

単なる山村の問題だけでなく、全国的な傾向が間違いなく進行し、現状に加えて少子化の大きな波が同時に押し寄せることを考えると、行政に携わる立場として、より一層国、県にその対策を求めていかねばならないと思った次第であります。

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