平成26年12月17日 第4回議会定例会閉会の挨拶

お疲れ様でした。突然の感があった総選挙も終わり予想以上の与党の大勝で終わったところであります。様々な角度からの論戦も期待されましたが中心はやはり経済論争でありました。経済が良くならなければ与野党の言う全ての分野の政策も「絵に描いた餅」であり、アベノミクスには格差拡大、失敗の不信感はあるものの、これを推進していただく以外にない、とり合えず信任して仕上げをしっかりやっていただこうとの大多数の国民の意思期待であったと分析するところであります。先送りした一年半後の消費税10％導入は景気の善し悪しに関係なく断行するとの声明も踏まえての今回の選挙でしたので、これからの一年半で底辺である国民或いは中小企業に実感ある好景気(仕事増加、賃上げ、所得増)になる様、与党には全力を注いでいただきたいと思います。

又、今定例会前後、当町に於きまして特殊詐欺2件が発生し、合わせて600万円の被害額が発生しました。いずれも警察や役場職員を名乗り巧妙な手口で簡単に被害額を振り込ませるものです。息子、家族になりすまし「いろいろな事情で金が必要だから送って」というオレオレ詐欺、役所・税務署その他思わぬ所から「金を返すから携帯を持って銀行へ」という還付金詐欺、頼んでもいない高額品を勝手に送りつけ不当に請求する手口、インターネットの有料サイトに絡め、不当な脅しを加えた手口等々多岐に亘った事例がありますので、いずれも共通するのは「最後はお金を振り込め」ということです。お金の請求やいただける話については電話先が例え誰であっても一旦切り家族や第三者に必ず相談すること、秘密にしないことを行っていただければ防げることですので是非議員さん方からも防犯支部長としても各方面にPRいただければと思います。役場としてもこの種の犯罪防止にも考えられる範囲内で対応しています。又、役場内での対応マニュアルも都度検討しています。

今定例会では町制施行60周年に向け2名の名誉町民を推挙したい条例他多くの議案を上程させていただきましたが全議案原案通り御決定賜りました。一般質問では6名の議員さん方から各種防犯安全対策、少子高齢化と合併、平成27年度予算関連、広域水道事業、重要文化的景観等利用した町の広がり、地域包括ケアシステム等について質問がありました。

それぞれ参考にさせて頂く部分も多々ありますので各担当課に対して更に御指導賜れればと思っています。

今年もいよいよ10日余りとなりました。議会に於きましては基本条例を定めての一年間、試行的な面も加えながら改革路線を踏み出された一年であったかなと見受けております。

議会改革とは審議内容の公開度の向上、政策論議の効果度の向上、審議日数、審議時間、審議内容の効率性の向上、公平・公正性の向上、議員個人資質の向上等を目的としたものといわれています。是非今後とも改革が町民にとって更に信頼される議会に役立つ様、期待したいと思います。

更に一言加えれば、町の重要事項について議会で議論することもなく一般の町民の意向を問う方式を安易に行うことは議会、議員不要論に繋がる恐れも充分考えられることから、そのことは方法論として肯定する中で、まずは議会の役割を充分に果たしていただければと思います。

年末年始にかけて公私とも益々忙しさが加わりますが、議員各位に於きましては残り任期僅かの中、4月の統一選に向けて重ねて多忙になるかと存じます。健康に留意され御活躍頂きます様、祈念申し上げまして12月定例会お礼の挨拶といたします。