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板倉町

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平成24年2月20日 「館林厚生病院の医師の引き上げ」について考える

更新日:2021年12月9日

館林厚生病院は邑楽館林の中核病院である。

その存在は、いかなる病気でもけがでも無条件で受け入れ対応してもらえるという安心感があってこそであり、圏内住民の生命のよりどころとして成り立っているものであろう。しかるに、ここ4~5年の間に、産婦人科、小児科、精神科、そしてこの4月から整形外科まで医師の引き上げによって、閉科までではないにしても夜間診療(入院)がなくなるというのだ。

あ然というより怒りが込み上げてくる。

副管理者として、当然住民(市町民)の悲想な状態はすぐ脳裏に浮かぶ訳で、この状態を何と考えるかを、怒りとともに主系列病院である群大医学部に向けても、県の医療行政に向けても「医師がいないのでどうにもならない、真剣に考えています」の一言に近い理由で、何がどうなっているのかあきれるばかりである。

更に「なぜ館林厚生病院だけが閉科に追い込まれるほどの医師引き上げの対象になるのか」の問いにも明確な答えもない。やむを得ず、緊急対策として過去小児科医師引き上げ時に一市五町の首長で近隣(他県)の病院に対し、10日間にわたり「夜間急患の受け入れ」のお願い行脚もしてみたが、先方は、「現状は厳しい、できるだけ協力します」と異口同音のお答えばかり。俗に言うたらい回しが常になってしまうのか、更に拍車がかかってしまうのか邑楽館林の夜の命の安心はなくなってしまうのか、言われるまでもなく深刻な状況であり、以来その責任を痛感して今日に至っている。

「病院を新しくせよ」「医師の待遇を改善せよ」「群大医学部に三顧の礼を尽くせ」「他系列の医学部との連携を図れ」「関係者は個人的にも医師を探せ」「地元医師会にも協力をお願いしよう」1市5町の首長連合として、考えられる全てを行っても、先がみえない現状。

東京から60キロメートルも離れていないこの地は、太平洋に浮かぶ離れ小島なんだろうか。自由に勤務先を選択できる医療の自由化(医師の自由化?)が大きな壁となって立ちはだかっている。

何としても打ち砕かねばこの地に安心はない。

それを地域住民は正副管理者に委ねている訳で、我々厚生病院の正副管理者はその責務にあらゆる障害を乗り越えて応えなければならない。名案が出るまでがんばるしかない。地元住民の皆様に申し訳ない気持ちで一杯である。

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