令和5年度辞令交付式訓辞要旨（令和5年4月3日）

全国的に人口減少、高齢化、出生率低下が進む中、30年間も賃金は上がらず、先進国でも最下位の経済成長も心配される中、コロナの世界的な流行が経済の低下に拍車をかけています。加えて、ロシアのウクライナ侵攻も1年3か月になろうとする今日、エネルギー・資源原材料、主要食料を中心に供給不足が起こり、それに伴いほぼ全ての物価が急激に上昇する中、賃上げが必須条件として大きな内政問題になっています。

大企業側の労働側要求に応える5％以上の満額回答は期待できても、大勢を占める中小企業の賃上げは難しさを伴っているといわれ、日増しに国民の生活環境の厳しさは増し、先の見えないトンネルから抜け出せない状況が続くといわれています。そのような社会状況の中、今後の国の対応を期待し注目しながら令和5年の出発に至っております。また、統一地方選の最中の今日であります。

3月議会で新年度予算も原案どおり承認いただきました。人事も退職の課長の補充を中心に4人の新課長職を登用し、出発しました。新年度の重要課題として、もちろん万が一の水災害対策が第一であります。北地区、東地区の洪水時緊急避難場所の完成に伴い、安全で完全な全町民の避難の実現に向け、板倉独自の避難体制を確立すべくもう一歩のところまで来ています。

今年の重要課題を次のように設定しましたので、担当課の頑張りに期待しながら実現達成してまいりたいと思います。

• ニュータウン内東武線沿線の企業、商業誘致、住宅販売（フレッセイ北側に新エネルギー水素住宅団地）を強く進めます。
• 少子化対策として、一園化、民営化を含めた保育園のあり方について検討を開始します。
• 小学校体育館、海洋センター体育館の改修を進めます。
• 文化財保護整備(離山貝塚）、水辺の観光振興、賑わいの創出（花畑ヒマワリ、コスモス等）を進めます。
• 高校生相当世代の医療費を無料化します。
• 町内道路整備事業を推進します。
• 東洋大撤退跡地についての交渉は、将来を見渡した「町に大きな恵みをもたらす」形を目指して話し合いに臨んでいます。

おおむねこのような内容の実現を目指し、新しい体制で取り組んでまいりますのでよろしく願います。町民のサービス機関として、「笑顔で、はきはきと、しっかり応答」で町民の皆さんに喜ばれる職員になるよう一緒にがんばりましょう。