メニューにジャンプコンテンツにジャンプ
板倉町

トップページ > 行政情報 > 町長の部屋 > 町長の思うこと > 令和5年度 > 令和6年第1回議会定例会閉会あいさつ要旨(令和6年3月14日)

令和6年第1回議会定例会閉会あいさつ要旨(令和6年3月14日)

更新日:2024年3月18日

定例会最終日、順調に終わるのかなと思いましたが、突然動議が出され、県の審決結果を踏まえてであろう正副議長の問責決議案が提出され、議論の末に可決されたようです。

最近の例として、青木、延山両議員にも同じ決議がなされたことがありましたが、対応は分かれたという例が残っています。高等裁判所まで争ったと聞いておりますが、解決までに相当の時間と費用がかかったとも聞いています。

今回のこの状況は、町としては良い状況とはいえませんが、民主国家としては、納得のいくところまで主張し合い、第三者の判断を仰ぐしかないのかなと思います。ぜひ今度は、双方とも違う場で、どちらが正しいか納得のいくまで争っていただければと思います。

議案第2号から議案第10号までは、上位法および関係条例の変更に伴い、当町条例の改正を通して整合性をもたせるための議案であったことから、質疑なし全員の賛成でありました。

議案第11号、12号については、小保呂排水機場施設整備、同じく八間樋橋梁撤去、それぞれの工事内容変更による当初契約金額の変更に係る承認を求めたことに対し、その根拠をご理解いただいての全員賛成でありました。

議案第13号板倉町総合計画については、一般町民には全体として理解しづらい。また、具体的な事業計画が明記されていない、作成にあたり、使用した町民アンケートの分析の仕方等に問題も感じられます。目標数字設定の根拠もないと思われることから、総合計画といえども、この様なつくり方で良いのか等、根本的疑問もあるとの意見も数人の議員から出されています。また、分かりやすく、かつ、より具体性の見える計画にすべきとの意見も出され、当局として、その点については理解を示しながらも、これまでの町の取組や課題を踏まえ、今後「取り組むべき施策の方針を示す」ことにより、安全・安心、災害対応を重点施策としつつ、少子高齢化、人口減少、デジタル化推進の施策等、各分野の施策を着実に実行するための「指針となるものをねらいとしている」ことにより、国の求めに応じたものとして理解をお願いし、可決いただいたところです。

以下、議案第14号町道路線第5行政区1346号線の認定、15号については一般会計補正(9号)。16号については、介護保険特別会計補正(3号)、17号については水道事業特別会計補正(2号)をご審議いただき、全員賛成にて承認いただきました。続いて、議案第18号からは、令和6年度一般会計予算、以下19号後期高齢医療特別会計、20号国民健康保険特別会計、21号介護保険特別会計、22号下水道事業会計の令和6年度会計予算の審議をお願いしたところであります。

2日目、森田・藪之本の2議員からの一般質問があり、町民の防災意識について、公民館図書室のあり方について、それぞれ1時間と40分の議論がなされました。

森田議員からは、昨年初めて実施した町内の高台に整備した北・東2箇所を中心とした初めての避難訓練を踏まえ、全対象者の「約3割の参加率に対する問題点と今後の対応策、ならびに町民一人ひとり、世帯1軒1軒の防災意識の向上対策」についての質問があり、今までの訓練に無関心な住民に対しての参加の呼びかけや、各行政区ごとの自主的な講習会や避難訓練への参加を目標に、自分や家族の命を守る自己責任で行っていただくよう手法を考えていくとの担当係との熱の入った質疑応答であり、現状の町民の他人任せな姿勢に批判の檄を議員さんから飛ばしていただいたことはありがたく感じたところであります。

また、藪之本議員については、中央公民館図書室に対する個人的観点からハード・ソフト両面での改善要素を求めた質問でしたが、教育委員会としての答弁とはすれ違いの印象がありました。

居心地の問題や、勉強するスペースがない。蔵書数が足りない。書店のような館員の対応がない。小学生等が1日いられるような快適な親子の場が欲しい。長時間いられるような館としてスペースの拡張やレイアウトの検討等の要望でありましたが、多様な町民が出入りする場所であり、低学年の遊び場としては考えていない。基本的には家に帰っての読書の想定であり、この場イコール長時間の読書の場との設定はありません。社交や交流の場でもない。必要な目的に沿う図書を貸し出す。長時間にならない範囲で読書する場所であり、新しいニーズに合わせて作られた新築の図書館ではなく「公民館図書室の位置づけ」であり、それでも蔵書数、ネット連携による貸し出し対応等、利用者にとってやさしい図書室・各年代の各種要望に対応できる図書室として低年齢だけに照準は合わせてはないが、ワークショップ・お話し会・意見交換・多目的交流等の内容によって、別の部屋や別の公民館関連の事業としての対応をしており、築50年近くの公民館の中での図書室なので、他の専門図書館との比較では見劣りするかもしれませんが、図書室としての全体的内容は全く卑下するものではないと識者の見解であります。

町の規模、財政、人口等を踏まえ、他各小中学校にはさらに生徒に応じた図書揃えに配慮しており、それは他町に劣らない内容であり、むしろ、その他、東・南・北の公民館の図書スペース、陳列図書等を加えると、数と内容ともに、不満の内容ではないとの評価を各学校担当部署からはいただいているところでもあります。

これからの超人口減少時代を考え、合理的、財政的負担を考えると当面充実面での改善に注力することがベストと考え、類似施設の自治体相互乗り入れも考える時期に来ていることも踏まえ、隣の自治体にあるもの全て我が町も欲しいとの考え方は、右肩下がりでは通用しないのは明らかであるということも含め、2議員との議論は、他の議員の判断の参考になったことと思っています。

3月7日午前9時から令和6年度一般会計予算の概要および主な重点施策について、議員各位からの質問が3時間にわたりありました。

  • 延山議員:公園通り線の今後の計画について
  • 藪之本議員:小学校の改修とエアコン設置について
  • 荒井議員:タブレット等DX推進の長所短所および先々の効果について
  • 市川議員:保育園、児童館の建設について
  • 須藤議員:合の谷の工事の検討内容と改善の余地について
  • 尾澤議員:避難看板6か所はどこに設置するかについて
  • 青木秀夫議員:誘致企業と優遇措置の現状措置終了後の町に対する当該企業の総納税額および開業後の増築社屋への課税について
  • 青木文雄議員:避難所における簡易トイレの準備状況について
  • 亀井議員:人口減少対策としての結婚に対しての奨励金の支給の検討について
  • 小野田議員:奨学金支援の返還の状況と30件分の予算は十分かについて

などの多岐にわたる質問をいただいたところです。

当日の応答で、納得いただいた形でありますが、次の日程で各課、各事業に対する細部にわたっての審議は委員会にて延べ4日間を通して行われ、貴重なご意見や指摘は各課・各係で入念に検討し、執行に当たるはずであります。それらも含めて全議案、承認いただき重ねて感謝申し上げます。

3月5日初日から、14日の今日までにおいて、自民党の政治倫理審査会対応の国民の不満の増大、確定申告期間中での国会議員の納税姿勢に対する国民の納税者としての不満の声、そして自民党青年局議員の露出過多のダンサー招待不当研修会の問題(幹部辞任)、企業ベースアップの姿勢の報道、能登半島地震の復興の遅れなど、政府与党内閣への国内政治対応の不満は、連日の報道により民意の反映として確実なものとなっているようです。締まりのない不祥事の連続、自民党総裁の責任の姿勢も問われますが、鈍感内閣といわれるようになっています。

アメリカの大統領選も今後の世界に与える影響が大きいことから注目が集められており、報道の中心となっています。県内では、訂正させていただきましたが、世界遺産で不振が続く富岡市での一般会計における財調の減少に危機を感じた市議会予算委が一般会計予算案を否決にしたニュースが目立ったところであり、邑楽郡内においては無投票が心配された千代田町議会の定数1削減、直前1週間での町長選の実施と話題提供元となりましたが、10日にその結果は報道のとおりでした。

千代田町議会、定数11名立候補者13人ということで、議会の積極的改革が功を奏し、定員2人オーバーの選挙戦立候補者13人中、70代の2人が落選し、50代の7人、60代40代の各2人が当選との結果でした。平均年齢52.4歳となり、町長選も現職3期目62歳と政治の老齢化に対する改革が進んでいます。当町の昨年の町議会選挙では70歳以上が7人、69歳が2人、それ以下が3人、平均年齢68.3歳と老齢化が雲泥の差であります。

町長選も現職の4選(前回無投票)が終わろうとしており、75歳の年齢です。高齢が一概に悪とはいえないと思いますが、行政の老化につながることは事実であり、郡内でも平均年齢は最高位です。町民皆さまが関心を持つことももちろんですが、為政者は千代田議会のように町民のために厳しくとも、実のある議会改革も真剣に考える姿勢も重要とつくづく思うところであります。

今年度も残り半月となりますが、人事の内示に向け、その他町の関係団体の改選総会、区長会などをはじめ、改選団体の順調な船出に対してのサポート、初会議に至る準備、歓送迎会など、年度末から新年度出発に向けての多忙な対応となっています。執行部側だけでなく議会としても例外なく多忙な年度切替えの時期となりますので、体調に十分留意され新年度に向かって活躍いただきますようお願い申し上げまして閉会のあいさつといたします。

このページに関する問い合わせ先

  • 総務課 秘書人事係
    電話:0276-82-1111(ダイヤルイン 82-6121)
    ファクス:0276-82-1300
  • お問い合せ