岩田長良神社の弓取り式
更新日:2021年4月21日
期日 | 1月10日前後の日曜日 |
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場所 | 長良神社(〒374-0133 群馬県邑楽郡板倉町大字岩田2224) |
内容 | 弓取り式、祭礼当番引継式 |
岩田長良神社の弓取り式
岩田長良神社で行われる伝統行事になります。「弓取り式」の行事は、10歳前後の男子により行われますが、この地方を築いた土豪(注釈1)集団が元服による流鏑馬(やぶさめ)のような尚武(しょうぶ)(注釈2)的成人式と考えられ、それが一般庶民の行事に変化してきたようです。
弓は空木(うつぎ)、矢は篠竹で作り的を立てます。大世話人が「テンピョウブレ、マンピョウブレ」と叫んで天空に矢を放つと、子供たちが一斉に的めがけて矢を放ちます。矢が的の中心に命中すると、参加者が命中した矢と的の周りに飾られた色紙を奪い取り合います。この色紙は魔除けや風邪その他の病気にかからないと言われています。弓取り式の後には、千両箱(注釈3)の引き渡し式とも呼ばれる「祭礼当番引継式」が行われ、共に板倉町の重要無形民俗文化財に指定されています。
(注釈1)土豪とは、土地の豪族のことです。
(注釈2)尚武とは、武道・武勇を重んずることです。
(注釈3)千両箱とは、江戸時代に金貨幣を保管するのに用いた容器のことです。