円満寺（えんまんじ）

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  円満寺

　寺縁起^(注釈1)によると行基が開眼導師^(注釈2)となり、天平勝宝(752)7年1月17日に入仏式を終えたとあります。安政2年お堂が焼失しましたが安政6年7月に日光中善寺立木観音より堂宇を移し再建し現在に至ります。

木造・千手観音像 ［県指定重要文化財］
　仏高86センチメートル　総高160センチメートル。製作年代は不詳ですが、鎌倉時代末期から南北朝初期の寄木造りで、北関東では例を見ません。昔、内沼が今よりずっと広かった頃、小平前の雷という所で水の中から御光が射してくるので不思議に思った村人がすくい上げた物が円満寺に伝わる千手観音像であったと言われています。

(注釈1)
　縁起：社寺の期限・由来や霊験などの言い伝え。またそれを記した文献。
(注釈2)
　開眼導師：開眼供養(新造の仏像に眼を描き入れ入魂する儀式)をする導師。