帯状疱疹予防接種の費用助成について
更新日:2025年5月9日
帯状疱疹について
帯状疱疹は、過去に感染した水ぼうそうのウイルスが、治癒後も体の感覚神経に潜伏し、加齢や疲労によるストレスなどにより、その人の免疫力が低下することで、ウイルスが再活性化して発症する病気で、体の左右どちらかの神経に沿って痛みを伴う赤い発疹と水ぶくれが多数集まり帯状に生じる病気です。合併症の1つに皮膚の症状が治った後にも痛みが残る帯状疱疹後神経痛(PHN)があり、日常生活に支障をきたすこともあります。帯状疱疹は、50歳以降で発症するかたが増えます。(ピークは70歳代)帯状疱疹後神経痛は、帯状疱疹患者のうち20%程度が発症し、高齢になるほど罹患率が高いとされています。
帯状疱疹ワクチンについて
帯状疱疹を予防するワクチンは、2種類あり、どちらか一方を選択いただきます。効果や副反応などに違いがありますので、使用するワクチンについては、医師にご相談ください。
乾燥弱毒生水痘ワクチン |
乾燥組換え帯状疱疹ワクチン (販売名:シングリックス) |
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種類 | 生ワクチン | 組換えワクチン |
接種方法 | 皮下注射 | 筋肉内注射 |
接種回数 | 1回 | 2回 |
予防効果 | 接種後1年時点 6割程度 接種後5年時点 4割程度 |
接種後1年時点 9割程度 接種後5年時点 9割程度 接種後10年時点 7割程度 |
副反応 |
発赤(30%以上) |
疼痛(70%以上) 発赤、筋肉痛、疲労(30%以上) 頭痛、腫脹、悪寒、発熱、胃腸症状(10%以上) そう痒感、倦怠感、その他疼痛(1%以上) |
その他 | 病気や治療によって、免疫が低下しているかたは接種できません。 | 免疫の状態に関わらず接種可能です。 |
ワクチン接種の費用助成について
令和7年度から帯状疱疹ワクチンが予防接種法に基づく定期接種の対象となりました。定期接種の対象年齢ではないかたも接種を受けることができますが、予防接種法に基づかない任意接種となります。
板倉町では、下表のとおり、任意接種として受けたかたについても費用の助成を行います。なお、任意接種の助成を受けたかたは、定期接種の対象となったとき、助成対象外となりますのでご注意ください。
定期接種 (予防接種法に基づき実施される予防接種) |
任意接種 (予防接種法に基づかない予防接種) |
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対象者 |
町に住民登録がある次いずれかに該当するかたです。
(注釈1)(2)は経過措置として令和11年度までの5年間に限り対象になります。 (注釈2)ご自身がいつ対象となるかは、対象者確認表を確認ください。 |
町に住民登録がある満50歳以上のかたで、定期接種の対象外のかた(ただし、過去に町の費用助成を受けたかたを除く) |
予診票等の配布について |
対象者(1)(2)のかた 4月に予診票を郵送しました。4月以降に転入されたかたは、保健センターへ申請が必要です。 接種を希望するかたは、身体障害者手帳などを持参のうえ、保健センターへ申請ください。 |
接種を希望するかたは、保健センターへご連絡ください。 |
助成内容 |
以下の自己負担額で接種を受けることができます。
(注釈1)契約医療機関以外で接種する場合、上記金額を超える場合があります。 (注釈2)生活保護世帯などのかたは無料です。 |
以下の金額を助成します。各医療機関が設定する接種費用から助成金額を差し引いた金額が自己負担額になります。
(注釈1)組換えワクチンの接種で医療機関が設定する接種費用が25,000円だった場合、助成金額の10,000円を差し引いた15,000円が自己負担額になります。 (注釈2) 契約医療機関外で接種した場合は、医療機関へ全額お支払いいただき、後日申請により助成額を指定口座へ振り込みます。 |
接種場所 | 契約医療機関 (注釈)契約医療機関以外で接種をご希望されるかたは、事前に保健センターへご相談ください。 |
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接種の流れ |
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接種時の持ち物 |
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健康被害救済制度 | 予防接種法に基づく救済 | 独立行政法人医薬品医療機器総合機構の救済 |
予防接種を受ける際の注意
予防接種を受けることが適当でないかた
- 明らかに発熱をしているかた
- 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかなかた
- 帯状疱疹ワクチンに含まれる成分でアナフィラキシーショックを起こしたことがあるかた
- 病気や治療によって、免疫が低下しているかた(生ワクチンのみ)
- その他、医師が予防接種を受けない方がいいと判断したかた
予防接種を受けるときに、医師に相談する必要のあるかた
- 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患等の基礎疾患を有するかた
- これまでに、予防接種を受けて2日以内に発熱や全身の発疹などのアレルギー症状があったかた
- 今までにけいれんを起こしたことがあるかた
- 免疫不全の診断がなされているかたおよび近親者に先天性免疫不全の人がいるかた
- ワクチンの成分に対してアレルギーを起こすおそれのあるかた
- 生ワクチンの接種を希望される場合、輸血やガンマグロブリンの注射を受けたかたは治療後3か月以上、大量ガンマグロブリン療法を受けたかたは治療後6か月以上置いて接種してください。
- 組換えワクチンの接種を希望される場合、血小板減少症や凝固障害を有するかた、抗凝固療法を実施されているかたは注意が必要です。
予防接種を受けた後の注意
- 予防接種を受けた後30分間は、急な副反応が起こることがあります。その間、医師とすぐに連絡が取れるようにしてください。
- 予防接種の副反応の多くは、24時間以内に出現しますので、この間は体調に十分に注意してください。副反応と思われる症状が起こった場合は、医師による診察を受けてください。
- 入浴は差し支えありませんが、注射した部位をこすらないでください。
- 接種当日はいつもどおりの生活で構いませんが、激しい運動や深酒は避けましょう。
健康被害救済制度について
定期接種で健康被害が生じた場合
予防接種法に基づく定期接種によって健康被害が生じ、医療機関での治療が必要になったり、障害が残ったりした場合に、その健康被害が接種を受けたことによるものであると厚生労働大臣が認定したときは、予防接種法に基づく救済(医療費・障害年金などの給付)が受けられます。詳しくは関連リンクからご確認ください。なお、救済制度の受付窓口は、接種時に在住していた市町村となります。
任意接種で健康被害が生じた場合
任意接種ですので予防接種法の被害者救済対象にはなりませんが、接種が原因で生じた健康被害と認定された場合については、独立行政法人医薬品医療機器総合機構による救済が受けられます。詳しくは関連リンクからご確認ください。
関連リンク
- 帯状疱疹ワクチンについて(厚生労働省ホームページ)(外部サイトにリンクします)
- 予防接種健康被害救済制度について(厚生労働省ホームページ)(外部サイトにリンクします)
- 医薬品副作用被害救済制度(独立行政法人医薬品医療機器総合機構ホームページ)(外部サイトにリンクします)